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作品名:汚水 作者:tomosibi

第79回   千春のブログ4
6月2日

大変なことになった。

MARRIEの母親が腕を噛まれた。

風呂にいるあいつらだ。

筋肉や筋まで怪我したらしく、大量の出血だ。

それにいつも不潔にしているから、感染症が心配だ。




だけどもっと心配なのは、獣たちのほうだ。

MARRIEの母親は、噛まれた時に激怒してあいつらを踏みにじった。




8匹とも瀕死の状態だ。かわいそうに。

良い肉を与えてあげなくては。

何の肉が良いだろう?

今夜も猫を捕まえてこれるだろうか…。




ところで、実くんは、意外と話しやすい男だった。

色白で、気弱そうな外見はMARRIEに似ている。

母親に大切に育てられたらしく、素直そうで可愛らしい印象だ。

背たけも、私と変わらないぐらいかな。

高校一年生だから、これから伸びると思うけど。

彼はオカルト研究部に入部すると思う。

ま、実際は部活なんてやってないのだけど。







6月8日

だめだ。あいつら完全に弱ってる。

猫も、ひとくち齧っただけで残した。

MARRIEは、泣きながら看病を続けている。

MARRIEの母親は、特に責任を感じているようすもなく、続けて自分の部屋に篭もりっきり。

やはり腕の傷が痛むようで、微熱がでて苦しいと言っている。

自分のしたことの重大さに気がついているのだろうか?

MARRIEがこんなに悲しんでいるというのに。謝れよな。



猫は、一応手当てしてから、押入れにしまっておいた。
脅えているようで、そんなに鳴かない。

獣たちが元気になったら、再び与えよう。


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