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作品名:汚水 作者:tomosibi

第73回   真理恵23
かわいいかわいいたまご。

私は、ママが産んだそれを、ふわふわのタオルケットに包んだ。

たまごって、何日ぐらいで孵るのかしら?ふふ。楽しみ。







毎日。
たまごを暖めながら。
千春と紅茶を飲みながら。
私は、少し、ママに優しくなれました。
こういう毎日がもっともっと続いたらいいのに。





そんなある日、千春が私の部屋で、大声を上げた。
「真理恵!!!!!!」

「何?」

「こ、この人たち、この町に住んでたの!?」

千春が指差す画面には、それはそれは幸せそうな三人家族が映し出されていました。

可愛い男の子。若くてきれいな女性。それとパパ。

ホームページの一番上には、「実くん日記」と書かれていた。

どうやら、可愛い一人息子の成長を、過保護な母親が毎日毎日書き記してはアップしているようだ。

『実くん、お誕生日です。パパと、ママと、実くんで、お洒落なレストランに行きました
。こんなに成長して、ますます格好良くなってきました。女の子にモテてしまわないか、ママは心配です。いつまでもママが一番でいてね、実』
『実くん、全国模試はうまくいかなかったのかな。パパはちょっと怒りんぼさんでした。でもね、勉強は、ほどほどでいいのよ。ママは、優しい子に育って欲しいのよ』


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