かわいいかわいいたまご。
私は、ママが産んだそれを、ふわふわのタオルケットに包んだ。
たまごって、何日ぐらいで孵るのかしら?ふふ。楽しみ。
毎日。 たまごを暖めながら。 千春と紅茶を飲みながら。 私は、少し、ママに優しくなれました。 こういう毎日がもっともっと続いたらいいのに。
そんなある日、千春が私の部屋で、大声を上げた。 「真理恵!!!!!!」
「何?」
「こ、この人たち、この町に住んでたの!?」
千春が指差す画面には、それはそれは幸せそうな三人家族が映し出されていました。
可愛い男の子。若くてきれいな女性。それとパパ。
ホームページの一番上には、「実くん日記」と書かれていた。
どうやら、可愛い一人息子の成長を、過保護な母親が毎日毎日書き記してはアップしているようだ。
『実くん、お誕生日です。パパと、ママと、実くんで、お洒落なレストランに行きました 。こんなに成長して、ますます格好良くなってきました。女の子にモテてしまわないか、ママは心配です。いつまでもママが一番でいてね、実』 『実くん、全国模試はうまくいかなかったのかな。パパはちょっと怒りんぼさんでした。でもね、勉強は、ほどほどでいいのよ。ママは、優しい子に育って欲しいのよ』
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