「えっ?」 私は初め、千春が何を言っているのかわからなかった。
「…真理恵。 私、そっちに住もうか?」 「そんなことできるの?」 「実はね、高校を変わろうと思うんだ。 私、嫌われてて、楽しくないし。 学歴はもったいないけど、いいんだ。
パパに言ったら、転校してもいいって。 私、下宿してもいいんだって! 好きな高校、行きたい高校を、選んで、編入学試験受けてもいいって…。 すごいよね。運命だよね。 だから、私、真理恵が行く高校に、編入しようと思うの。」
…精神的に追い詰められているときって どんな人間でも頼りたくなるものね。 私は言ったよ。
「千春。 …来て。 私を助けて。」
電話の向こうで千春は笑った。 「もちろんよ。真理恵。 私は、あなたが好きなのだから、 いつでも、いつまでも、一緒にいるよ。 だから安心して。泣かないで。ね」
…久しぶりに悪い夢を見ずに寝た。
鱗は、枕の横でぬらぬら光ってた。
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