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作品名:汚水 作者:tomosibi

第70回   真理恵20
「えっ?」
私は初め、千春が何を言っているのかわからなかった。


「…真理恵。
私、そっちに住もうか?」
「そんなことできるの?」
「実はね、高校を変わろうと思うんだ。
私、嫌われてて、楽しくないし。
学歴はもったいないけど、いいんだ。


パパに言ったら、転校してもいいって。
私、下宿してもいいんだって!
好きな高校、行きたい高校を、選んで、編入学試験受けてもいいって…。
すごいよね。運命だよね。
だから、私、真理恵が行く高校に、編入しようと思うの。」






…精神的に追い詰められているときって
どんな人間でも頼りたくなるものね。
私は言ったよ。


「千春。
…来て。
私を助けて。」



電話の向こうで千春は笑った。
「もちろんよ。真理恵。
私は、あなたが好きなのだから、
いつでも、いつまでも、一緒にいるよ。
だから安心して。泣かないで。ね」



…久しぶりに悪い夢を見ずに寝た。


鱗は、枕の横でぬらぬら光ってた。


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