私は喜びに満ちて、即刻、 自分の本当の名前と この腐ったアパートの場所と 連絡先を送信した。
まどろみ人魚さんは自身についての情報をちっとも教えてくれなかったけど、 その代わり、県境にあるレストランの場所を指定してくださった。
憧れの人と一緒に食事ができる!!! ああ、なんて素敵なんだろう。
そして、一週間後、いよいよまどろみ人魚さんと会える日がやってきた。
私は興奮して夜も眠れず、 念には念を入れて8回お風呂に入った。
まどろみ人魚さんが、何歳であろうと、 男であろうと、女であろうと、 犯罪者であろうと、浮浪者であろうと、 不細工であろうと、ハンサムであろうと関係ないわ。
私は私自身を精一杯捧げるつもり。 うふふふふふふふふふ。
食べられても、かまわないわ。
約束の時間。 一人で来たことがないような小奇麗なレストラン。
予約された席についた私は、 まどろみ人魚さんが喜びそうな写真や本を沢山テーブルの上に広げて、 キンキンに冷えたドリンクを舐めるようにしてじりじり待った。
そして…
「遅れてごめんなさいね」
現れたその人物を見て私は目をまん丸くした。
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