「まどろみ人魚の棲む僻地」というサイトが、私のお気に入りだった。 そこでは、管理人のお勧めの画像、動画が毎日更新されていた。
掲示板にはいい具合に人気があって、書き込みをすると必ず返事があった。 死体画像に詩を付け合ったり、虐待映像に対して怒りを表明してみたり。 ゆったりとした、良い時間を過ごさせてもらった。
サイトの管理人の「まどろみ人魚」さんのチョイスするものは、いつも私の感性にぴったり合致していた。
下品すぎるものは嫌い。刺激が少ないのは無駄。 そうそう、こういう画像が見たかったのよ。 そんな絶妙な好みのものを厳選して見させて頂いた。
「まどろみ人魚」さんは、詩も堪能だった。 「舌禍のまがない」「血みどろ傘下」「蛎衣の違産」など、 すばらしい詩の数々は、大絶賛だった(私一人に)
まどろみ人魚の書き込みがあると、私はすかさず返信を書いた。 一番乗りで書き込めるように、いつもチェックしていたのだ。
いい画像には「ありがとうございました」 心打つ詩には、感想と、私の詩も添付しておいた。
そういう私の態度を、憎んで、 「でしゃばるな」とか「死ね」とか言う書き込みもあったけど、 まどろみ人魚さんは、いつも誠実に対処してくださった。
ある日、私が書き込みをすると、すぐにレスがついた。 まどろみ人魚さんも、同じ時間に掲示板を訪れていたのだ。何という運命。 しかも、他に誰も書き込んでこなかったので、チャット状態で会話することが可能となった。私は興奮して、この機会に大切な思いを伝えておくことにした。
MARRIE:いつもご迷惑をお掛けして申し訳ありません。 まどろみ人魚:迷惑なんかじゃないです。いつもありがとうございます。 MARRIE:このサイト好きです。まどろみ人魚さんも好きです。 まどろみ人魚:ありがとう。 MARRIE:いつも、書き込んで、暇な人間だと思ってらっしゃいますよね。 まどろみ人魚:そんなことないですよ。いつも来てくださってありがとう。 MARRIE:この前の、兎の虐待画像、痛々しくてよかったです。 まどろみ人魚:MARRIEさんと私は、本当に感性が合いますね。 MARRIE:その通りです。本当に何もかも分かり合えるんです。 まどろみ人魚さん、私、あなたが好きです。
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