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作品名:汚水 作者:tomosibi

第54回   真理恵D
「まどろみ人魚の棲む僻地」というサイトが、私のお気に入りだった。
そこでは、管理人のお勧めの画像、動画が毎日更新されていた。

掲示板にはいい具合に人気があって、書き込みをすると必ず返事があった。
死体画像に詩を付け合ったり、虐待映像に対して怒りを表明してみたり。
ゆったりとした、良い時間を過ごさせてもらった。

サイトの管理人の「まどろみ人魚」さんのチョイスするものは、いつも私の感性にぴったり合致していた。

下品すぎるものは嫌い。刺激が少ないのは無駄。
そうそう、こういう画像が見たかったのよ。
そんな絶妙な好みのものを厳選して見させて頂いた。

「まどろみ人魚」さんは、詩も堪能だった。
「舌禍のまがない」「血みどろ傘下」「蛎衣の違産」など、
すばらしい詩の数々は、大絶賛だった(私一人に)

まどろみ人魚の書き込みがあると、私はすかさず返信を書いた。
一番乗りで書き込めるように、いつもチェックしていたのだ。

いい画像には「ありがとうございました」
心打つ詩には、感想と、私の詩も添付しておいた。

そういう私の態度を、憎んで、
「でしゃばるな」とか「死ね」とか言う書き込みもあったけど、
まどろみ人魚さんは、いつも誠実に対処してくださった。

ある日、私が書き込みをすると、すぐにレスがついた。
まどろみ人魚さんも、同じ時間に掲示板を訪れていたのだ。何という運命。
しかも、他に誰も書き込んでこなかったので、チャット状態で会話することが可能となった。私は興奮して、この機会に大切な思いを伝えておくことにした。

MARRIE:いつもご迷惑をお掛けして申し訳ありません。
まどろみ人魚:迷惑なんかじゃないです。いつもありがとうございます。
MARRIE:このサイト好きです。まどろみ人魚さんも好きです。
まどろみ人魚:ありがとう。
MARRIE:いつも、書き込んで、暇な人間だと思ってらっしゃいますよね。
まどろみ人魚:そんなことないですよ。いつも来てくださってありがとう。
MARRIE:この前の、兎の虐待画像、痛々しくてよかったです。
まどろみ人魚:MARRIEさんと私は、本当に感性が合いますね。
MARRIE:その通りです。本当に何もかも分かり合えるんです。
    まどろみ人魚さん、私、あなたが好きです。


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