平日は夕方から真夜中まで。 休日は早朝から真夜中まで。
私は蛾のようにモニターにへばりつくようになった。
ネットの世界なら、私は誰にでもなれる。 ネットの世界なら、歩いて行けない場所を覗くことが出来る。
普段面と向かって言えないようなことでも、強気に発言できる。 すごいすごいすごい。楽しい楽しい楽しい。
ここでは自由だわ。うふふふふふ。
毎日毎日体育座りでガチャガチャ文字を打ち込んで、 ケラケラニタニタ笑っている居る私。 普通の親なら心配もするんだろうけど、 母は、それを「お友達が出来てよかったわね」と肯定してくれて、放っておいてくれた。
限りなく間違った方向の母の愛に感謝。
私は、モニターの向こうの、人体の欠損や奇形の画像を見ることを好んだ。 腐っていく肉や、蛆虫、流れる血や穴の開いた身体が、 ひっそりと表示され続けるのを眺めていると、不思議に落ち着くのだ。 なんだか、自分の心にある欠落が、具現化して存在しているように思えた。 私の本当の居場所は、このグロテスクな肉塊達や、それを喰らう蟲どもの間にあるのではないだろうか、なんて、中二病的なことを妄想して、 そういう気持ちを分かち合える人たちと、掲示板で爽やかに交流してた。
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