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作品名:汚水 作者:tomosibi

第52回   真理恵B
世間体を気にするママだから、学校には行かせてくれた。

でもさあ、私、陰気な人間だったから。

そういう私の陰鬱さを嗅ぎ取って、
学校という箱の中に集められた中でも選りすぐりの、

根性の腐った女の人とか、
いやらしい男の人がいつも接近して来た。


根性の腐ったような女は、
いつも私をストレスのはけ口にしてくる。

陰口を言ってくすくす笑ったり、
私の持ち物をすぐに隠してしまうから嫌いだった。


いやらしい男は私なら抵抗しないと思って、
しつこく交際を迫ってきたり、ベタベタとセクハラ行為をしてくる。

そーゆー負の選抜メンバーは、どこにいっても、どのクラスにも数人は居て、

決まって、私のような弱者を見い出してはターゲットにしてくる。


私はいつも俯いて、一人、笑った。


そんな小学生時代、中学生時代だったわけなんだけど、あるとき、転機が訪れた。

私の家に、パソコンが来たの!!


どうやら、パパからのバースデープレゼントらしい。

ネットの世界は私に新しい視点を教えてくれた。
新しい情報を教えてくれた。

常にモニターにへばりついて、いきいきとインターネットにいそしむ娘、

だけど、私の目にきらきらと光が宿ったのを見て、

ママは、パソコンについては何も言わないでいてくれた。


私、遅刻しつつも、学校には、何とか行ってたしね。

幸い、塾に行かずとも、成績はそれなりに良かった。
「それなり」だけど。

幼き頃からの、私の大人しく従順な生活態度は、母の心を少しは和らげたらしい。


しばらくは穏やかな毎日が続いた。


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