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作品名:汚水 作者:tomosibi

第45回   殺すぞ
真理恵は、のろのろと這って、横倒しになったモニターに近づくと、
キーボードと接続し直し、何かの作業をし始めた。

俺は上から真理恵を怒鳴りつけた

「全部だぞ!全部、削除しろ!!
そうでないと、殺すぞ!!!!」

ボト!ボト!ボト!!

怒りに、体全体が熱くなる。
肉片らしきものが、口の中から溢れる。
胸や腹の辺りに、汗のようなものがザアザア流れる感触がひどい。
拭うと、汗ではなくて、黒い汁だ。
やばい、俺、全身が、もう、もたない。

俯いて作業をしながら、真理恵は言った。

「生臭い」

俺は殺意を持って睨み付けた。

真理恵は、ランタンを持ち上げ、俺に押し付けてきた。
「実くん、水浴びたいでしょ。
それと、鏡見てみたいでしょ?」

…うなずくと、真理恵は顎で廊下を指差した。

「行ってきなよ。
お風呂場とキッチンの電気は使えるよ。
場所は、わかるでしょ?
一回来てるんだもんね」

俺は、黙ってランタンを受け取った。
俯く真理恵をダメ押しで怒鳴りつけておく。

「ちゃんと全部消せよ!」

真理恵は返事をせず、黙々と作業を続ける。

近くにある簡易ベッドを2,3度蹴りつけてから、俺は風呂場に向かった。

ああ、痒い。
俺の体、どうなってる?


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