俺は書き込みの最後の行に目を留めた。
MARRIE:千春直接会おう?
「真理恵」 「んぅ?」 「ここ、千春って」 「うん」
…俺は、「まどろみ人魚」という人物の書き込みをもう一度読んだ。
「これ…『まどろみ人魚』って」 「うん、『まどろみ人魚』が千春で、『MARRIE』が私だよ」
どういうことだ? 何だ?このホームページ。
この書き込み、意味がわからねえ。
真理恵が千春に、怒っている? 千春を、俺と同じ目に会わせる?
何なんだ?これ!?
気持ち悪いよ!
俺はパニックになって、パソコンを撥ね退けた。
バシャン!とモニターは床に叩きつけられ、赤い画面は横倒しになった。
「お前ら、二人して、何やってんだよ!」
真理恵は何も言わない。 傍にあった布切れで、顔についた鼻血を拭って、にやにやしている。
「お前ら、最初から知り合いだったのか!? グルだったのか!? 何なんだよ!! どこから嫌がらせが始まってたんだよ! 俺たちが何したっていうんだよ!!!」
こんな気持ち悪いホームページを作って、俺の家族を危険な目に遭わせようとするなんて! それも、5年前からやってた!?ふざけんな!!!
ボト!ボト、ボト!!
自分の顔と右手から、粘液が滴る。 俺のドス黒い怒りに、この体が溶けていくようだ。
「今消せ!!全部消せ!!!!!」
俺は糞女の尻を蹴り飛ばした。
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