俺は呆気にとられて、固まった。
何が起こっているのか、わからなかった。
ポトリ
顎から滴った、黒い汁が、俺を正気にさせた。
…俺は、握りこぶしを作って、震えながら声を絞り出した。
「真理恵?」 「はぁい」 「これ、何だ?何なんだ?」 「ホームページ」 「いつから公開されてるんだ!?」 「もう結構経つよ。えっとねえ、五年ぐらいかな〜。 写真は頻繁に更新してるよ。顔がよーく映ってるやつにね」 「これ、誰でも見られるようになってるのか!?」 「そうだね。こういう情報が見たいって思う人なら、誰でも見れるんじゃないかな? ある程度、探さないと見つけられないと思うけどね」 「これ、誰が?」 「ん?」 「誰が作ったんだ、このページ」
俺はわかってた。 拳に爪が食い込んで痛いほどになった。
真理恵は、無機質な声で言った。
「私」
!!!
俺は、真理恵を殴った。
せめてもの理性が働いて、平手で打ったが、真理恵は勢いよく倒れこんだ。
足元に置いていたランタンも倒れそうになって揺らいだ。
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