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作品名:汚水 作者:tomosibi

第42回   ポトリ
俺は呆気にとられて、固まった。

何が起こっているのか、わからなかった。

ポトリ

顎から滴った、黒い汁が、俺を正気にさせた。

…俺は、握りこぶしを作って、震えながら声を絞り出した。


「真理恵?」
「はぁい」
「これ、何だ?何なんだ?」
「ホームページ」
「いつから公開されてるんだ!?」
「もう結構経つよ。えっとねえ、五年ぐらいかな〜。
写真は頻繁に更新してるよ。顔がよーく映ってるやつにね」
「これ、誰でも見られるようになってるのか!?」
「そうだね。こういう情報が見たいって思う人なら、誰でも見れるんじゃないかな?
ある程度、探さないと見つけられないと思うけどね」
「これ、誰が?」
「ん?」
「誰が作ったんだ、このページ」


俺はわかってた。
拳に爪が食い込んで痛いほどになった。


真理恵は、無機質な声で言った。

「私」

!!!

俺は、真理恵を殴った。

せめてもの理性が働いて、平手で打ったが、真理恵は勢いよく倒れこんだ。

足元に置いていたランタンも倒れそうになって揺らいだ。


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