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作品名:汚水 作者:tomosibi

第40回   ホームページ
「ねえ、そんなことより、これ見てよ」

真理恵は部屋の奥、壁に面して置かれている何かに近づく。

毛布に覆われた、それのスイッチを入れると、聞きなれた起動音が鳴って、部屋をモニターの明かりが照らした。

「パソコン?」
「そ、パソコン」

足元を見ると、ゴミに混ざって、いくつかの配線がとぐろを巻いていた。

「パソコン、真理恵、詳しかったっけ?」
「詳しく、なったの。必要があって」
カチャカチャとマウスで何かの操作をした後、真理恵はにやりと笑って振り向いた。

赤い画面に照らされて、目が光っている。

「何だ?」
「実くん。見て、このホームページ」

俺は、真理恵が指差したページを見て、驚愕した。

「…俺だ」

赤い画面におどろおどろしい文字で構成されたそのホームページのトップ画像は、
俺の家族写真だった。

そして、写真に添えられた、巨大なフォントの黒文字には、

「犬以下の鬼畜外道一家 殺せ!殺せ!殺せ!!」

と表示されていた。

俺は息を呑み、混乱した。
「え!? 何なんだよ、これ!?」
真理恵の肩を掴んで、揺らす。

「おい!!」

真理恵は俯いて、無表情のまま、

「全部見るといいよ。実くん」

と言った。


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