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作品名:汚水 作者:tomosibi

第18回   ゴメンナサイ
「何で治らないなんて言うんだよ」
「病気じゃないもの」
「何でお前にそれがわかるんだ」
「だって、実くんが体調を崩しているのは、
人魚を食べたことが原因だってわかってるじゃない」
「…だから?」
「実くんの体に起こっている変化は、病気じゃないもの」
「じゃあ、何だっていうんだよ」
「実くんの体に起こっている変化は、
…そうね、たとえて言えば、赤ちゃんが出来たようなもの」
「?」
「でも人間を生むわけじゃない。
言ってみれば、実くんは、死を受胎したの。
あの日、あのアパートで」

死を受胎した?
さっぱりわからない!
とにかく、まりえは俺の浮気に怒っていたってことかな?
だから、今になってこんな嫌がらせを言うんだろうか。

「…よくわからないけど、ごめん、まりえ。
謝るよ」
「…えっ」
「長い間、千春さんと『部活』やってきたことも、
あの日、アパートに行ったことも謝るから。
だから、これ以上気味悪いこと言うのはやめてくれよ!たのむ」

まりえは拍子抜けしたような顔をして、小首を傾げた。

「実くん、あやまるの?」
「ああ、ごめんってば」
「…」
まりえは黙った。
その表情は、困惑しているように見えた。

「じゃあな」
俺は、まりえを無視して去ろうとした。
すると、後ろからまりえが追ってきた。


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