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作品名:汚水 作者:tomosibi

第16回   人魚がやって来たの
「ねーえ、実くんは、もうすぐ疑われるよね」
「えっ?」
「同じ部活なのに、
そのことを先生に言わなかったじゃない。
千春さんがこれ以上見つからなかったら、
先生は千春さんの部活を調べて、
実くんに話を聞きにくるよ。」
「…ああ、今日中にでも、先生達のほうから聞かれそうだな」
「千春さんのこと、何か知ってますかって聞かれるね」
「そうだな…。
でも実際俺あの人のことあんまり知らないからなあ」
「アパートのことも?」
「いや、アパートのことは、
何も自分から言わなくていいかなって…
ていうか、あれ、まりえ、千春さんのアパートに行ったことあるの?」
「暗くて、散らかった部屋ね」
「何で知ってるんだよ」
「昨日、下水を伝って人魚がやって来たの。
そして、私に教えてくれたのです。
千春さんのこと、実くんのこと」
「はあ?」
「それから、怪奇研究部のこと。
部室であなたたちが今までやって来たこともね」
「な、何だよ、お前…」
「ごめんなさい」
まりえは斜め下を向いて拗ねたような顔をする。

…
何なんだ?
俺らの部室で何してようが俺らの勝手だろ。
お前は妻気取りか?
何を知ってる?
何故、知ってる?


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