20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ
 ようこそゲストさん トップページへ ご利用方法 Q&A 操作マニュアル パスワードを忘れた
 ■ 目次へ

作品名:汚水 作者:tomosibi

第16回   人魚がやって来たの
「ねーえ、実くんは、もうすぐ疑われるよね」
「えっ?」
「同じ部活なのに、
そのことを先生に言わなかったじゃない。
千春さんがこれ以上見つからなかったら、
先生は千春さんの部活を調べて、
実くんに話を聞きにくるよ。」
「…ああ、今日中にでも、先生達のほうから聞かれそうだな」
「千春さんのこと、何か知ってますかって聞かれるね」
「そうだな…。
でも実際俺あの人のことあんまり知らないからなあ」
「アパートのことも?」
「いや、アパートのことは、
何も自分から言わなくていいかなって…
ていうか、あれ、まりえ、千春さんのアパートに行ったことあるの?」
「暗くて、散らかった部屋ね」
「何で知ってるんだよ」
「昨日、下水を伝って人魚がやって来たの。
そして、私に教えてくれたのです。
千春さんのこと、実くんのこと」
「はあ?」
「それから、怪奇研究部のこと。
部室であなたたちが今までやって来たこともね」
「な、何だよ、お前…」
「ごめんなさい」
まりえは斜め下を向いて拗ねたような顔をする。


何なんだ?
俺らの部室で何してようが俺らの勝手だろ。
お前は妻気取りか?
何を知ってる?
何故、知ってる?


← 前の回  次の回 → ■ 目次

■ 20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ トップページ
アクセス: 1