「ねーえ、実くんは、もうすぐ疑われるよね」 「えっ?」 「同じ部活なのに、 そのことを先生に言わなかったじゃない。 千春さんがこれ以上見つからなかったら、 先生は千春さんの部活を調べて、 実くんに話を聞きにくるよ。」 「…ああ、今日中にでも、先生達のほうから聞かれそうだな」 「千春さんのこと、何か知ってますかって聞かれるね」 「そうだな…。 でも実際俺あの人のことあんまり知らないからなあ」 「アパートのことも?」 「いや、アパートのことは、 何も自分から言わなくていいかなって… ていうか、あれ、まりえ、千春さんのアパートに行ったことあるの?」 「暗くて、散らかった部屋ね」 「何で知ってるんだよ」 「昨日、下水を伝って人魚がやって来たの。 そして、私に教えてくれたのです。 千春さんのこと、実くんのこと」 「はあ?」 「それから、怪奇研究部のこと。 部室であなたたちが今までやって来たこともね」 「な、何だよ、お前…」 「ごめんなさい」 まりえは斜め下を向いて拗ねたような顔をする。
… 何なんだ? 俺らの部室で何してようが俺らの勝手だろ。 お前は妻気取りか? 何を知ってる? 何故、知ってる?
|
|