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作品名:ナチュラル 作者:miwapo

第1回   笑顔
もうすぐセミの声が聞こえる頃、君に出会った。こんなにも人を一目で感じたのは、君以外にいない。きっと、これからもずっと。

低賃金の職場から脱出し、都心で働く!と思い手早かったのが・・・派遣社員。
すんなりと新しく派遣先が決まった私、葵、26歳です。今日から新しい職場で緊張と期待、何か楽しそうな事がありそうな予感を胸に満員電車を次々と乗り換える。
面接の時は少し迷子になったけど、2回目はもちろん大丈夫。軽く一服して・・・薄く口紅を引いて、よし!
会社の前には派遣会社の担当者の人が、会社の封筒を目印に待っていてくれている。
「おはようございます。佐崎葵です。」
「おはようございます。安藤です。さ、行きましょうか」と笑顔で迎えてくれて、私も少しリラックス。
受付でキレイな私より少し年上の女の人がいた。この間の面接の時は誰もいなかったよな・・・と思っていると、
「私も同じ派遣会社なのよ、よろしくね」と手を振ってくれた。雰囲気のいい人だな・・・。とその女性に応接室へ通された。
「職場をすぐみれるんじゃないんだ・・・」を少し期待はずれだった。
すでに部長さんらしき人が待っていて、雑談が始まった。
心の中では、早く職場にいきたい・・なんだこの雑談は・・・と思いながらも、とりあえず笑顔で「はい」と返事をしていた。"笑顔 笑顔"。
しばらくすると、ノックする音。
「失礼します。」と眼鏡をかけたお河童頭の女性。年齢は・・・同じくらいかな?お堅い感じの女性で、人事総務部の人だなとピンときた。ドラマに出てきそうな人。
「じゃ、案内おねがいねー」と部長さんらしき人が言う。
「はい」と小さく返事をした、お河童さん。
派遣会社の担当者が「じゃ、頑張ってください。何かあったら連絡くださいね」と笑顔で声をかけてくれた。
どうやらこれから話しがあるようだ。
「はい、ありがとうございます」と笑顔で返事をした。
応接室を出るとお河童さんが「関口といいます。宜しくお願いしますね。」と慣れたセリフ。「佐崎です。こちらこそお願いします」と歩きながらの挨拶をしながら、いつの間にか社内の案内が始まっていた。
そしてたどり着いたところは、女子更衣室。
「ここで制服に着替えてください。ロッカーは・・・ここです。鍵は中に入ってます。今から着替えてもらえますか?」と言われ、慌てて持ってきたワイシャツを鞄からだして、着替えた。青い制服。数本のプリーツスカート。昔ながらの制服って感じで私は結構気に入った。サイズもぴったり。
遠くから「どうですか?できましたか?」と質問が。
慌てて着替えをロッカーに入れて、鍵を閉めて、ロッカーの番号「22」を指差し確認で覚えて出口に向かった。
「ちなみに煙草は更衣室で吸ってください。男の人には見られないようにしてください」と言われ、喫煙者と決め付けたような言い方。まあ、そうなんですがね。


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