シャルム王子とダリル、キリアーニ、ビルノアが迎えに出てそれぞれ挨拶した。 シャルムの母は出てこなかった。 食堂を兼ねた応接間に案内されて、 “シャルム様。私の父や母、姉と弟をお救いください。私の国はずっと平和に暮らしていました。住民も豊かで、平和な毎日を暮らしていたのです。それなのにあのビグドリア国が私の母の国を滅ぼし、その時の母の悲しみ方といったら.........................” ナイーダは母の事を思い泣き出してしまった。 シャルムは心がキュンと鳴った。 他の人たちは凍ついてしまった。 しばらく泣いた後、 “失礼しました。母の悲しみを思い出したものですから。それでも、ビグドリア国よりは我が国の力が強かったんですが、母の国で”神の山“を犯してはならないという、昔からの言い伝えがあったのですが、野蛮なビルノア国は、”神の山“にはいり、そこで金鉱を発見した後に、アフリカの国々から傭兵を雇い、我が国にたびたび勝利するようになったのです。それで、私が、このグラナダ国にくればビグドリア国は手が出せなくなるのではないかという大臣の薦めによって、私が嫁いできたのですが、まさか、それでも、ルイトン国を攻めてくるなんて...................” 再び涙を出していたが、きりっとして、床に伏しながら、 “シャルム様、父や母、姉と弟の命、及び国民の命をお救いください。” と言ったので、 シャルムはびっくりして、 伏していたナイーダを抱え起こした。その時の柔らかな肌に触れて、シャルムはゾクッとした。全身の毛が逆立った。しかしその動揺を皆に悟られないように、冷静に答えた。 “お任せください。必ずや、ナイーダ様のお心にそうよう努力します。” 戦争の経験の多い、ダリルとビルノアは心の中で、 “そんなに安請け合いして大丈夫かな。” と不安に思ったが、 “でもそういうしかないかな” とも同時に思っていた。 シャルムがナイーダを抱きかかえる格好になったので、2人の侍女が慌てて、ナイーダの両側を支えた。両手を押さえていた手がすっぽりと抜ける時にシャルムの両手はナイーダの両乳房の外側に触れた、シャルムは何か大きくてすごく柔らかいものに触れたが、何か最初は気がつかなかった。ナイーダは優しいが逞しい手に乳房が触れてからだの芯からゾクっとして、顔が真っ赤になったが、その一瞬のふれあいは2人の秘密にして誰にも気ずかれなかった。ルイーザは2人の微妙な感情の起伏を感じ取って、 “王子の準備もございましょうし、ナイーダ様もお疲れのようだし、そろそろ帰りましょうか?” と言うと、 “でも。” とナイーダがまだ頼み足りなそうにしているのを見て、 “コルドバ国きっての勇者、ダリアとキリアーニも一緒ですので、きっと御期待に添えますよ。” と言うと、2人とも、 “必ずや御期待に添えるよう全力を尽くします。” と答えたので、 “頼みますよ。頼みますよ。” と言いながら、侍女に引きずられて宮殿へと帰って行った。 後ろからの、 “必ず御家族の命はお救い申し上げます。” という王子の言葉に送られながら
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