10分後に大臣達が全員集まった。 その前に、大臣を統括する、モナムにすべてを話した。 モナムは皆の前で発言する。 “王様はビグトリア国と戦争を為さるつもりである。友好国のルイトン国が ビグドリアに攻められて危ない。できるだけ早く援軍を出さねばならない。戦士は殆どがキリスト教徒と戦っている。” すると戦争大臣のブッテリアが答えて言った。 “騎馬隊のダリルが丁度戻ってきております。シャルム王子様を隊長として派遣すればちょうどいいのではありませんか?シャルム王子様の初陣としても最適の相手と思われまする。” 殆どの大臣がそれに賛成した。 王は、 “ではそうしよう。” と言って、会議は終わった。 国王はその足で、ナイーダのところを訪れた。 ナイーダの部屋にはルイーザが話し相手となっていた。 “そうするとキアリが、<姉上はいつも私を子供扱いにするのが悪いんですよ。>と言うんですよ。” “あっつお父様。お珍しい。” “ルイーザか、ちょっと、ナイーダに話があってな。” “はずしましょうか?” “いやいい。お前も一緒に聞いてくれ。実はナイーダの実家のルイトン国が、ビグドリアから攻められているのだ。” “ええ!” ナイーダは真っ青になった。自分が、アルハンブラに嫁いでくれば、ビグドリアは手を出さないだろうと、皆言っていたからだ。 “そこで、ビグドリアを退治するのに、シャルムを遣わそうという事に決まったのだ。シャルムの下にはダリルもいるし、キリアーニもいるから、大丈夫だと思う。” しばらくナイーダは考えていたが、 “では、シャルム様に会わせて下さいませ。父や、母の事、弟や姉の事をお願い申し上げたいと思いますので。” “今から準備をして出立は、3日後位になるだろうから、その前の日にルイーザと一緒に行ってくるが良い。王子には伝えておく。” と言って、家来の1人に王子に出立前の日にナイーダ妃が、御挨拶に見える事を伝えるように言った。 アンダルシアの草原を馬で駆け回った後、アルハンブラ宮殿へ続く坂道で、家来が王子を見つけて伝えた。 “王様の御命令で、ルイトン国を救いに行くようにとのことです。” ダリル、キリアーニ、ビルノアが歓声をあげる。 “そこで、出発の前の日にナイーダ王妃様が、御挨拶にやってこられるそうです。” シャルムは戦争の事より、そちらの方に気をとられた。 “ナイーダ姫と直接、会話ができる。それもおそらく王様公認の元に。” ダリルやビルノアが様々な事を行ってくるのが、殆ど上の空みたいだった。 剣技に優れるキリアーニは王子の上の空に気ずいて、 “王子様、戦いの時はそれに集中しないととんでもない事になりますよ。” と気合いのはいった声で言われたので、シャルムは我に帰って、 “とにかく、この戦いをうまくおさめなければ、ナイーダにも失望されるし、何も始まらない” と強く思ったのであった。 鎧、兜、剣、槍の準備から、着替えの準備、薬や日用品の準備をアベルにさせていたが、ふと王子は今回はキリスト教徒との戦いでは無いので、アベルを連れて行こうと思った。 “アベル。今回の戦いについてきてはくれないか?” “お心のままに。” と言ったので、誰にもできない相談をする相手ができたので、シャルムは嬉しかった。 その夜の食事の時間、ダリルの顔に引っ掻き傷があるのに不思議に思ったシャルムはその訳を聞くと、ビルノアが笑いながら答えた。 “王子様。痴話げんかでございますよ。” 1週間前にカタルーニャから帰ってきたばっかりなのに、また戦争に行くと聞いて、奥さんが怒ったのだそうだ。ちなみに半年前に結婚したばかりである。 それを聞いて、シャルムは “今日の夜あたり、アベルをケイトに会えるようにはかってやらないと行けないなあ。” と独り思うのであった。 その夜、アベルは王子の世話を焼いている事にして、隣にあるケイトの部屋で夜の短い時間を過ごした。二人は熱く愛しあった。 出発の一日前であった。 王は、夕方にいつものように入浴を始めた。若い方の王妃7人も一緒である。入浴場の上にはオーケストラの楽団の人が目を潰されて音楽を奏でている。目を潰されても、高給で雇われているので、希望者は後を立たない。目がみえないけど、3人以上の召し使いを持ち、音楽を奏でさえすれば、何一つ不自由ない生活が補償されている。7人の王妃が王の体を洗っているが、1人だけ他の王妃が目を背ける行為をする23歳の王妃がいる。王の首筋をなめたかと思うと、王の性器をくわえこむ。 “これこれ。やめなさい。” と王もいいながらも嬉しそうである。ダリア王妃である。ダリアはジプシー出身で、一族は、アルハンブラ宮殿の崖の下に、王の庇護の基にアンダルシア地方に住み着いて久しい。ジプシーは流浪の民で、アンダルシアに落ち着くまでに悲惨な旅をくり返していた。そうして金持ち達に取り入り、夜の伽をさせられる事も多い。その経験が女性には伝わっていて、庇護のお礼に、最も美しいダリアを最近王のもとに差し出したのであった。ジプシーの長(おさ)の娘だけど、テクニックはさすがにジプシーで鍛えられている。実は、ダリアの前に王の寝床での付き合いをしたのが、メレニア王妃であるが、王は毎日平等に妻を愛さなければならないという、イスラムの教えを破っていた。それは、メレニアが、いわゆる3段締の持ち主だったからだ。普通の女性は、肛門括約筋と膣の括約筋が8の字になっているので、陰茎の根元でしまる。つまり1段締だ。メレニアは肛門括約筋から膣の周りに、筋肉が分布し、根元、中部、上部で締める。今までの中で王は、様々な女性と経験が豊富ではあるが、そのような3段締の経験は初めてだった。それで、メレニアとの性交渉が増えていたが、ダリアとの性交渉を迎えた日に王は驚いた。つまりミミズ千匹という状態の膣だったのだ。膣の粘膜のひだが異常に発達した性状を持った女性だったのだ。2度ある事は3度あるということわざの様に、次の性交渉を迎えるナイーダの事を何となく期待していた王であったが、さすがにナイーダの肉親に危機が迫っている時に性交渉を求める事もできず、しかもダリアのベッドテクニックに魅せられて急ぐ必要も無い王でもあった。王の入浴中に天候が悪くなり、大雨となり雷が鳴り始めた。まだ、王との夜のおつきあいを見逃れているナイーダはシャルム王子に会いにいく準備をしていた。その最中に大雨となって止む可能性も低いようだった。おまけに雷も鳴り始めた。ルイーザは言った。 “シャルムに会うのを中止なされてはいかがですか?この雨ですもの。” するとナイーダは、 “私がこの国に嫁いできたのは、私の愛する家族を守る為で、そうじゃ無かったら、どうしてこんな国に来るもんですか。私の愛する家族を守ってもらう為です。どんな嵐の中でも行きますわ!” と強い決心を示していた。 ルイーザは仕方なく雨の中をお供した。 ナイーダ、ルイーザ、侍女2人、護衛兵3人の一行はシャルムの屋敷についた。
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