男性はゴールデンスネイクのボーカルの美JALであった。 “美JALも誰かと結婚しているのだろうか?” 優喜がそう思って女性を見ると3人の女性を眺めるといずれも人気女優あるいは人気タレントであった。 5人は一斉に振り向いて、小百合を見た。 その中の一人が、 “小百合さん。あなたも誰かと結婚するの?もしかしたらこの人?普通の人じゃない。” そういった女性。 “そうだ北川小百合と人気を2分する若手女優の安西真由だ。” 優喜はもう完全に第三者になって5人を見ていた。 “この男性は若手男優人気ナンバーワンの桜沢道行だ。” “そして残りの二人の女性も一人は若手アナウンサーで早朝のニュース番組に出ている。名前は何だったかな?もう一人は歌手のハイスピードガールだ。” いずれも超売れっ子の人たちだった。 副社長が答えた。 “みんなよろしく頼むよ。北川小百合さんのご主人で本名戸田優喜さん。今日籍を入れてきた。今日からこの寮に入寮する。6か月後は映画が成功して有名になるだろうが、仕事の関係上有名にはなれない人なんだ。そのところも汲んでよろしく頼むよ。” “国際的な諜報員かなんかなの?” アナウンサーが尋ねた。副社長は、 “さち君。当たらずとも遠からずだ。私も詳しいことは知らないんだ。とにかく本当の仕事は秘密にしておいてくれ。誰も知らないままが1番いい。みんなは秘密を守るのは得意だろう。” それを聞いて優喜は、 “この女性は上原さち。フリーのアナウンサーで10億は稼ぐといわれている人だ。この人も結婚していたのか?この5人が誰と結婚しているかの情報を売っただけでも大儲けできるような組み合わせだな。” と思った。 副社長が詳しく説明してくれた。 “この5人のカップルは5人とも仕事で出払っていて各々、相手がいるけど、皆びっくりするような相手だよ。5人とも著名人なんだ。そして、10人とも仲が良くてこうやって居間に集まることが多いけど君たち二人も仲良くなってくれな!相手の5人はすぐにわかるから今日は言わないけど早速君たちの部屋に案内するよ。” それから5人に向かって、 “この二人はなかなか二人きりになれなかったんだ。今日の3時まで自由時間をもらっているから今日は二人っきりにさせてやってくれ。やっと落ち着いて二人だけになれるんだ。” そして左奥に行くとエレベーターがあった。 “このエレベーターは登録している人しか乗れないんだ。君達が乗ると自動的に君たちの部屋に連れて行ってくれるよ。他の人は絶対入れない仕組みになっている。だからさっきの10人を含む君達二人を入れて12人しかこれには乗れないから、私はここで失礼するよ。ああ、いい忘れたが、君たちの結婚届けは下村社長が直接届けに行ったので、よかったかな?” 二人揃って、 “ありがとうございました。” と言ってエレベーターに乗った。エレベーターに乗った時、光のスキャンを受けた。 “記憶科学研究所の社長室のスキャンと同じだな。” と優喜は思った。 そしてもう二人が結婚していたというのが信じられないような気がした。何より完全に二人っきりというのがうれしい。部屋に入るとそこには何にもない部屋が4部屋あった。部屋に入ると同時に、 “この部屋のコンピューターは優喜様、小百合様のみに登録されています。世界中で最高の機能を持ったコンピューターですのでなんなりとお命じください。” 優喜は “コンピューターベッドを!” と言いたかったが、あまりにも直接過ぎるので、 “コンピューター。ソファーを二つとその間の机を!そして机の上にはコーヒーと、 小百合さん何がいい?“ “私は、今は何にも要らない。” “じゃあコーヒーひとつだけを!” そうすると豪華なソファー2つとその間のテーブルが出てきてテーブルの上にはコーヒーが一つ置いてあった。いずれも1級品の道具なので、優喜は値段が心配になって、 “これらの商品は僕らが払うのかな?” と聞くと、 “すべて下村プロダクションの払いになっています。何も気にせずお使いください。” と言ってきた。優喜はそこに座ってコーヒーを飲もうとした。向かいのソファーに小百合が座ると思っていたら、小百合は優喜の隣に座った。小百合の眼はうるんでいる。その目を見ると優喜は思わず熱いキスをせざるを得なかった。ソファーとコーヒーは何の役にも立たず、すぐにベッドが必要となり、コンピューターにベッドの要求をして、二人は初めて結ばれた。至福の時はさらに続き、2回目に果てた後二人ともやっと自分が取り戻せた。 “コンピューター今何時だ?” “2時15分でございます。” そう言われると空腹を覚え、 “コンピューター!ビーフカレー2人前を用意して” と言って、 “小百合さんカレーでいいだろう。” 小百合はうるんだ目でうなずく。 カレーを食べるとすごくおいしい、合成の料理にしてはおいしすぎるので、 “コンピューター!すごくおいしいんだけどなんでだい?” と聞くと、 “アミノ酸合成食事にやや腐らせた成分を入れる方法が使われているからです。これは日本で数台しか使われていないコンピューター技術です。” “すごいな!” と思って、二人で食事を済ませ、優喜はどうしても小百合に言っておかねばならないことがあった。 “小百合さん。” “もう夫婦なんだから小百合と呼んで!” “小百合!僕は君に言っておかねばならないことがあるんだ。夫婦の間で隠し事はしたくないからね。だがこのことは秘密なんだ。コンピューター二人の周りにシールドを張って会話を遮断してくれ、10分後に解除を頼む。“ 解除が無いとコンピューターに命令ができなくなるので必ず解除命令が必要なのだ。10分間の間にタイムマシン稼働マネージャーであること、記憶科学研究所の社長であること、すべてを話し完全な口止めもした。小百合は “優喜はすごいのね。” と言った。小百合も優喜をファーストネームで呼ぶ。コンピューターがシールドを外した。優喜はコンピューターに正確な緯度経度深さを尋ねた。コンピューターは正確な位置を答えた。 “今の何?” 小百合が聞くと、 “いやタイムマシンで1分未来のこの場所に送ってもらえばすぐにこの場所に来れると思ってね。できるだけ君とともに居たいからね。” と言った。念のためコンピュータにも口止めをした。 “今の会話は極秘事項だからな。” と言った。これでコンピューターは自動的に今の会話を削除してくれる。 それからコンピューターに最新のモードの服を着せてもらって二人は映画撮影所に戻った。
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