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作品名:タイムマシン稼働マネージャー 作者:Hei George

第49回   相沢と山田への約束
夕方、6時50分に記憶科学研究所に到着した。会社に入ろうとしたら相沢と山田が出てきた。
“明日からよろしくお願いします。”
”では明日!“
といったとこで優喜とばったり会った。
“おや!社長。今日は早いですね。”
山田が言うと、
“戸田さん。私を副社長にしていただいてありがとうございます。早速明日から12人の部下とともに働かせていただきます。明日10時にタイムマシンが5台はいるそうですから。早速記憶消去の仕事ができます。WPCでは、タイムパトロールで記憶消去の仕事をするのは明日から禁じるそうです。世界中から記憶科学研究所に仕事が入るから大変ですよ。勿論WPCが認めたものだけしかできませんが、世界には知られてしまってはいけない悪いことがたくさんあるんですね。300件以上仕事依頼が来ているんです。来週には世界中から120人のメモリーイレイサーが来るそうですから、タイムパトロールの12人がそれぞれ10人の隊長となり働いてもらいます。来週から記憶科学研究所は新しい建物になるそうですね。”
優喜はそのことを知らなかったのですぐに山田がフォローした。
“社長。今日の午後建築会社から連絡がありまして、来週の月曜に新しい会社が完成するそうです。だから来週の月曜は引越しになります。明日来たばかりのタイムマシン5台と、さらにもっとも最新式のタイムマシンが10台もはや備え付けであるそうです。最新式のやつは時間局の研究開発部長が完成したばかりのやつで、研究開発部長はちょうど来年定年となるのでそのまま記憶科学研究所のタイムマシン研究部門のトップとしてきてもらう予定です。私が係長のときは雲の上の存在でしたが、私の部下と手世界でも超一流のタイムマシン科学者を持てるとは夢のようです。山下順三博士ですよ。ノーベル賞を3つも持っている人です。”
優喜も日本の科学者でノーベル賞を3つ取った人は史上初めてなのでよく知っている名前だった。優喜は、本当に身もだえするくらいうれしかった。
“ノーベル賞学者に来年から記憶科学研究所に来てもらえる。”
のだ。
“相沢さん。ちょっとあなたの家にお邪魔してもよろしいですか?”
“なんでしょう?”
“実は、加藤啓太君のその後の姿を見たいのですけど。”
“加藤君の何を知りたいの?”
“神武天皇をジアイとともに討つと言っていたけど、そうなると歴史が変わるかなと思って。”
“大丈夫だよ。歴史は変わらないよ。タイムパトロールがしょっちゅう気を使っているし、そして変わらないのが歴史だからね。私はタイムパトロールをずいぶんやってきたが、どうも歴史は変わらないのが歴史だという気がする。啓太君たちはそれなりに充実した生活を送っているよ。あの時代は神武天皇の権力は大きなものだから、あの2人がどうあがいても歴史は変わらないよ。武器はすべて押さえてあるし、最近記憶消滅の仕事ばかりしているけど、消滅させた記憶が新しい歴史になっていくんだと気づいてきたんだ。それより僕のとこに来て焼き肉を食べようよ。20世紀の松阪肉が入ったんだ。松阪肉は20世紀後半が最もおいしいんだ。21世紀になって味が落ちてくるんだよ。”
それを聞いて山田が、
“私もお相伴にありつけないでしょうか?私もいつも仕事をしすぎているのでたまには気晴らしがしたいです。”
と言ったので、
“じゃあ、相沢さんとこにお邪魔して一杯飲みましょうか?”
と言うと、山田は喜んで、
“ではもう今日は自分の仕事を打ち切ってきます。後は、塩見君に任せて3人で飲みましょう。”
しばらく会社の中に入った山田はすぐ出てきたので、3人で相沢のエアーカーに乗って相沢の特別区域マンションにいった。特別区域マンションは重要な仕事をしている人の区域だ。相沢は自分の部屋にタイムマシンを持っているから特別区域にいないといけない。優喜ももしタイムトラベルの資格を取ってタイムマシンを入れると特別区域に住まなければならない。
相沢の部屋に入り松阪肉を焼いて焼き肉のたれで食べる。相沢は焼酎が好きだ。山田はワインが好きで、優喜はあまり酒はたしなまないが、飲むならビールである。3人とも各々好きな酒で松阪肉に舌鼓を打つ。
山田が新しい会社の建築状況を話してきた。今の記憶科学研究所の5倍以上の大きさだそうだ。もうほぼ完成しているが時間局の全面協力のもとに進んでいるのでとても立派なものができているのだそうだ。タイムマシン15台が入り、30階建てで、30階に優喜の社長室、29階に相沢と山田の副社長室があるそうだ。社長室には社長研究室が完備し、1500坪の床面積がある。副社長室も相沢と山田の希望を聞いて750坪ずつの設計をしてもらうが、社長室の希望を聞いてきた。
“特に希望はないんですけど、タイムマシンを置いてもらうわけにはいけないでしょうね。”
“はい。タイムパトロールの資格がないと自分ではいけませんが、人を送るのなら置けると思いますよ。タイムマシンマネージャーの資格がありますから。”
“まあ。それは時間局でやりますからいいです。そうですね。できたらシアター設備をつけてもらえませんか?芸能界にいろんな友達ができてきているのでその人達を見たり、ある程度記憶科学研究所の人たちの仕事を映像化して見れるような装置を置いて見れるようにしてもらいたいのです。”
“わかりましたそういう部屋を作りましょう。”
山田の話が一通り終わると、次は相沢の番だった。優喜と相沢が、記憶を消す方法を発見してから相沢たち特別チームの13人が編成され日本国20人世界で70人を超す人の記憶を消滅させてきたそうだ。日本は最初は政治がらみだったのが、だんだんWPCの審査が入ってきて、社会に害毒を及ぼす記憶中心になっていき、今ではほぼ完成されたシステムになってきているそうだ。WPCの会議で消したほうがいい記憶のリストがあがり、そして相沢達13人がチームを組んで記憶を消しに行く。未然に大きな犯罪が知らないうちに消滅してきているそうだ。
しかし優喜の話が1番興味を引いた。特に竜宮城の歓迎の映画のシーンは今をときめく俳優、歌手、ダンサーたちが総出演して優喜と友達になっていく話を聞くと山田はたまらず、
“戸田さん。いや社長。実は私は山城美佐の大ファンなんです。人に言ったことがなく女房にも内緒ですが、美佐さんと話をしたなんてなんとうらやましい話でしょう。どうですか美佐さんはきれいだったですか?”
“竜宮城のお祭りシーンに出る女優は皆きれいな人ばかりでした。あの紀子さんも女優になってとってもきれいになっていましたよ。映画監督は磨けば美しくなる人をすぐに見抜くんですね。”
“ええー。あの紀子君が?”
山田も驚いた。相沢は歌手の清原美代加の歌を目の前で聞いたことを羨ましがっていた。そこで優喜は、
“再来週の土曜日が映画が撮り終わって、打ち上げの予定です。大規模の映画で皆すごく力を入れてますから、全員出演者は出ると思います。監督に言って特別に2人を招待してもらいますから再来週の土曜日パーティーに来る予定を立ててください。相沢さんには清原美代加を山田さんには山城美佐を紹介しますよ。”
2人とも大喜びだった。楽しい時間はすぐに過ぎ去って11時過ぎにエアータクシーで帰宅した。


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