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作品名:タイムマシン稼働マネージャー 作者:Hei George

第32回   芸能界への誘い
“墨を吐かれても動けないんだから一気に行くわよ。”
チチが言って、
“私もそのつもりよ。”
ミドリが答える。突っ込んでいって噛みつけば巨大タコは倒せる。思ったとうり墨を吐いた。真っ暗になった。でも相手の位置は分かっている。突っ込んで噛むだけだ。
優喜は墨を吐くと足を前に出してぐるぐる回り始めた。
“もうこれしか残っていない。これで2匹とも倒せればいいけど。早く2人の応援が欲しい。間に合うだろうか?”
観衆は、字幕を見ていた。字幕には、
“巨大ダコが1本の足を立ててぐるぐる回り始めました。”
と出ていた。2匹の鮫は突っ込んでいって2回3回と叩かれた。何が起こっているか分からない。チチは4回たたかれてゲームオーバーとなった。ただ後2人が残っているとゲームは続行される。やがて暗闇が薄れていくとタコが回っているのが分かった。見えたらミドリはタイミングを計って、足に噛みつき、足を食いちぎった。後は動けなくて銃を撃つしかない巨大タコを噛みついて退治した。そこで画面が消え2人が倒れたのでゲームオーバーです。と言うコンピューターの声がしてすべての画像が消えた。そこで3人ともお互いが戦わされたことを知った。優喜は、
”やっぱり鮫は君らだったのか?そんな気もしてたんだ。しかし鋭い攻撃で息もつけなかったので戦わざるをえなかったんだ。君らは強いよ。“
と言った。2人とも声をそろえて、
”あなたこそ強いわよ。“
と言いながら十分戦ったことに満足した。
ゲーム機から出るとそこには大観衆の拍手が待っていた。その中をかき分けて桜川と亀鳥が近ずいてきた。

”こんにちは。私は{ヨッシーとコウ宇宙征服}の映画監督の桜川と言います。ちょっとお話をがあるんですけど?“
優喜が答える前に美香が答える。
“いいですよ。”
声が弾んでいる。
“それではここでは大変なので個室に行きましょう。”
押しかけた人をかき分けて5人は個室に入った。優喜は、
“私は映画には出ません。”
と機先を制していった。
“あなたは本物のジュンさんですね。出なくていいです。もうこの映像だけで映画になりますから、あなたは悟空の姿、こちらの女性はチチの姿でよろしいですから、その許可と契約をしたいと思います。おい!”
“はい。ここに契約書があります。映像権を私どもに契約いただければ、1億円ずつの契約でいかがでしょうか?”
美香が、
“私は芸能界にデビューしてもいいわ。なんでも経験したいから。”
“それはありがたいですね。貴方には売り上げの5%でよろしいでしょうか?数10億は稼げると思われますよ。”
“私も今の仕事を続けたいからチチの姿でお願いしたいですけど契約はしたいです。優喜さんお願いあなたも契約して。”
“秘密厳守してくれるならかまいません。1億円は入るのなら、プライバシーの秘密厳守の条件で契約してもいいです。”
優喜にはお金が入ったら買いたいものがあった。それは地下にもぐり海に潜るエアーカーだ。これはすごく高くて7000万円近くかかる。
“そうだ決まった。もう一つだけできればあなた達二人の声をいただきたいんですがそれで3000万払います。そしてテレビには映像で出演させてよろしいですか?ミドリさんは実際に出てもらいますけど。さらに歌も歌ってもらいたいんです。声がいただければ勝手に合成して歌わせますから。歌は{海へ}と言う歌で詩も作曲ももうできているんですが?”
亀鳥が、
”いつの間に用意したんですか?“
と聞いているとき、
“かおる、優喜さんお願い。声を取らせてあげて。”
美香も頼んだ。二人ともうなずいた。
“それでは東京の事務所まで一緒に行ってください。1時間もあればすべて終わります。”
契約書にサインしたあと5人は大型のエアーカーに乗りこんで東京へと向かった。
優喜が、
“あっつ。忘れていたけど7時にワープの予約をしていたんだ。もう6時半だ。帰らなくちゃー。”
と言ったので、桜川が契約書を見て、
“電話をかけ、もしもし桜川だが山口か?戸田優喜さんの7時のワープの予約キャンセルと、私たち5人の東京までのワープを頼むよ。”
と言うと、
”了解しました。“
と返事があり20秒後、
”戸田優喜さんのワープのキャンセルと桜川勉さんのワープ完了です。“
と言ってきたので、優喜は、
”ワープには前からの予約が必要で一旦予約するとキャンセルできないのでは?“
と聞いたので、
“じゃの道は蛇(へび)と言って、抜け道はたくさんあるんですよ優喜さん。何かあったら私に相談してくれればいろいろ便宜を図れますよ。私は世界中のいろんなことに便宜を図れますから。”
と言った。
そこで優喜は、
“契約と声の録音が終わったら、九州までワープで帰りたいんですけど……。2人とも、明日仕事があるので……。”
“お安いご用ですよ。すべてが済んだ後ワープの予約をすぐにとってあげましょう。”
“私のエアーカーにはこのエアーカーの後をついて来てもらいますから私のエアーカーも東京までのワープの予約をしてもらわなければ。”
桜川は再度電話をかけて、優喜のエアーカーのワープの予約をしてくれた。一行は東京へと向かった。


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