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作品名:タイムマシン稼働マネージャー 作者:Hei George

第27回   最強のメンバーでのカメハメ波ゲーム
アミューズメントパークにはカメハメ波ゲームの前は人があふれていた。皆、一発を当てようと思ってゲームをしているのだ。場合によっては{海へ}の出演はヨッシーアンドコウを総入れ替えする案も出ている。3人で{海}に行った場合のことだ。それで世界中で{海}を目指してカメハメ波ゲームは大流行である。最近は日本の映画はハリウッドを抜いてずっと世界で一番人気がある。特にカメハメ波ものはすこぶる人気が高い。ヨッシーアンドコウの映画も世界で数億人に見られていた。尚、人気は更新中である。だからせめて宇宙船まで一人で行きジュン役に応募しようという人もまた多い。
“何時間待ちなの?”
と美香が聞くと、
“2時間です。”
と案内のヨッシーの像が答える。ここもヨッシーとコウの画像を使用しているのである。
”しょうがないなあ。このカードを出すからすぐさせてね。“
関西チャンピオンを示すカードを出した。優喜もこの間このカードを3人で1枚もらったがヨッシーにあげてしまった。
“こんなに混むのならカードだけでも受け取ればよかった。”
と優喜が思っていると、
”了解しました。すぐできます。“
と言って部屋を用意した。順番待ちの40代の男が言う。
“おやこの人は関西チャンピオンだそうだぞ。”
順番待ちの人が押し寄せてくる。
”いくらのゲームポイントでなさいますか?“
ヨッシーの像が尋ねる。美香が
“10万点。”
と言ったが、優喜が、
“いや。50万点にしてくれ。このカードを使って。それに僕の像は悟空の像を使用してくれ自分の姿を見られたくないからな。”
そうすると、かおるが、
“わたしはチチの像にして、私も私の像が出るとまずいの。”
美香は、
“私は自分のままでいい。もし海に行けたら芸能界デビューも悪くないから。”
カメハメ波ゲームの中に入るとゲーム機の周りは黒山の人だかりだった。コンピューターで3人の経歴を調べた人が叫ぶ。
“この悟空の像の人3人で230万点とっているよ。この人ジュンだ。”
”この女のひと。チチの像の人。この人九州チャンピオンのユウコだよ。“
それでなおいっそう人が集まり、
“おいこの人たちの映像を全国放送してくれ。この場所では見きれないから。”
と言う人がいて、コンピューターが許可を求める。
“全国放送してくれという要望がありますがよろしいでしょうか?”
”僕はいいよどうせ像は悟空だし。“
“私もいいわ。美香は?”
”もちろんいいわよ。私もし{海}に行けたらしばらくレストラン休んで芸能界に行く。飽きたらまた自分の店や牧場、農場を持ちレストランを作るんだ。“
”宇宙船の最新鋭のが30万点いるんだ。だから50万点購入したけど悪かったかな。お金は全部僕が払うよ。“
“私は10万点で勝負してたから宇宙船は倒せなかったのね。いいわよ{海}へ行けるなら何にも文句は言わない。で、プロテクトはどれだけにする?”
”20万プロテクトにしよう。30万点は宇宙船にとっとくんだ。{海}に行くとボーナスで元に使った金額50万点来るそうだから。“
かおるが、
”50万点使うなんて私初めて。“
“私も。”
”僕だってそうだよ。あの時は5万点で始めて、後の二人が72万点持ってきてくれたんだ。“
”じゃあ始めるよ。映像の全国放送もOKするからね。“
二人ともうなずいた。
“映像を流してOKです。ゲームスタート。怪獣の森から始めます。”

ゲームを始める前にちょっと過去の話をしてみる。桜川勉監督で「ヨッシーとコウ宇宙征服―カメハメ波ゲームでの軌跡」の映画は大ヒットしたが、3人での実際のゲームは宇宙に行けないどころか怪獣の森でも四苦八苦していた。どうにかジュン役の人のリードで宇宙までは行けたがそこでもすぐやられてしまう。そこで特撮を使って宇宙を征服したように撮影したが次の{海へ}の作品はとても完成できない。そこで桜川監督は網を張っていた。ジュンは必ずカメハメ波ゲームをするはずである。そこを押さえて覆面をかぶってでも出演してもらい{海へ}を完成させようと思っていたのだ。世界中にアンテナを張り巡らせワープ飛行の特別予約をしてまでジュンの出現に備えていたのだ。桜川勉監督は関東の群馬に居た。助監督と次の仕事の打ち合わせをしていた。そこに知らせが入った。
”桜川監督。ジュンが現れました。九州チャンピオンのユウコと関西チャンピオンのミドリと一緒にゲームを始めます。どうやって知り合ったんでしょうね?“
”そんなの知るか。すぐワープで行くどこだ?“
“関西の芦屋アミューズメントパークだそうです。”
“よし。亀鳥(助監督の名前)一緒に来い。お前は芦屋アミューズメントパークに電話してこの3人の映像の権利を売ってもらえ。いくらかかってもかまわん。こないだの映画で大もうけしたからな。”
亀鳥助監督はエアーカーの中で映像の買い取りの交渉を始めた。
“監督300万で独占買い取りできました。ただし、ジュンは悟空、ユウコはチチの映像だそうです。ミドリは実像です。”
“それでいい。多分ジュンは実物では出てくれないだろう。悟空の姿も面白いかもしれない。”
“もう全国に映像で放映するそうですが?”
“芦屋のアミューズメントパークだけのテレビにしてもらえ。あとの放送は桜川勉が権利を買ったと放送して中止してもらえ。ふっふふ。彼らが{海}に行ってくれるのを望むだけだ。頼んだぞ、本物のジュンさんよ。”


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