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作品名:タイムマシン稼働マネージャー 作者:Hei George

第2回   28世紀の生活
部屋でDVDを見ると、それは立体実像DVDであり、実際の実物様の立体的な像が画面に出
てくる。例えば稲の穂の像は触ってみると稲の穂みたいに手に感じる装置である。しかしその像の中の立体的な白衣姿の人が解説する。
“自殺前の子供たちは、実際はうつ状態なのでその子たちはこの像は見れず、もし見れ
ても完全に無視されてしまう。だからあなたはこのDVDを見たあとあなたなりの解釈をして実際の講義をしたほうがいい。そうすると少しは聞いてくれるだろう。あまり期待は
できないが。”
その立体実像DVDは米の作り方、食べられる草や果実の種類、それらの料理の仕方。いず
れも紀元前2世紀の時代に合った弥生式土器や石の包丁などを使ってのやり方が像とし
て残っている。また狩りの仕方や、ネズミやキツネ、ウサギなどの皮のむき方や焼き
方、食べ方なども日本の当時居た動物、トリ類すべてにわたって解説してあった。西暦
2796年に32歳になる優喜にとっても目新しいことばかりだったので、繰り返しDVDを見
て、自分のものとした。そうして1週間がたつと、銀行に50万が振り込まれていた。
28世紀のこの時代でも週給50万は破格の給料だ。
“できるだけ失敗しないようにこの仕事を続けよう。”
と優喜は思った。コンピューターに話しかける。
“トヨタ車のEの345、30万のエアーに、3万円のP-12の装備を付けて”
と言った。コンピューターは自動的にトヨタのセールスマンにつないでくれる。
トヨタのカタログを1年前から舐めるように見て、考え抜いた買い物だ。以前の職場で
は週給7万程度で生活するのが精いっぱいだった。こんなに高い買い物をしてもまだ1
7万も残っている。
“5分後にお届けします。その前に車に登録しますので自宅の脳監査装置にお入りくだ
さい。”
20世紀のパーマをかける機械のようなものに頭を入れると10秒で車のコンピュータ
ーシステムに登録され、車には本人が近ずいただけでドアが開き、考えたところに運ん
でくれる。反重力装置が付いているのですべて空中を飛ぶ。ほとんど何もする必要はないのだが、優喜はp-12という敢て運転する装置をオプションにつけた。
5分後優喜の住むマンションの個人駐車場にといっても優喜は21階に20部屋あるう
ちの1部屋に住んでいるのだが、そこに音がして、コンピューターが教えてくれた。
“車が到着しました。座席の上に立体実像DVDがありますので、それを見てください。”
駐車場に行くと、自動的に部屋の扉が開き、車の扉がそのあと開く。2人乗りのエアー
カーには、運転席にDVDが置いてあった。
“コンピューターコーヒー、ガテマラでブラック、北海道性ミルクを少し入れて。”
コーヒーを注文すると、物質転換装置の中にコーヒーが出来上がってきた。
それを飲みながら車の運転を立体実像DVDを見て、念願の車の運転を覚える。


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