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作品名:タイムマシン稼働マネージャー 作者:Hei George

第17回   優喜。相沢と会う
約10分エアーカーに乗ると相沢の家に着いた。マンションの7階、4LDKだった。優喜の部屋と同じで1室はコンピューターの部屋だが、もう一室6畳くらいの部屋にコンピューターと人2人が入れるくらいのサウナのような部屋があった。
“この部屋はなに?”
と聞くと、
“タイムマシンだよ。”
とこともなげに答える。
“個人でタイムマシンを持っているの?”
と聞くと、
“タイムパトロールは皆、持っているのさ。あとで戸田さんも載せてあげようか?”
“いいんですか?時間局の規則には触れませんか?”
“タイムマネージャー(TM)は、タイムパトロールと一緒ならいつでも過去に行けるんだよ。未来はだめなんだけど。過去に送り込んだ人物を見ておく必要があるからね。まだ戸田さんの場合は入って間もないから、送りこんだ人を見る機会もなかったんだけどね。”
“まず乾杯しよう。こないだ言ったようにマグロのトロや、焼きガニがあるから、酒でもビールでもどっちにも合うよ。”
“酒飲んでタイムマシンを使ってもいいんですか?”
”ここにいっぺんで酔いを醒ます薬がある。これは解毒作用もあり、変なものを食べたり飲んだりした時に使うと瞬間に解毒されてしまうのだよ。これを飲んでから行けばいいよ。タイムパトロールは全員持っているんだよ。あと持っているのは病院の医師くらいだね。医師もこれは秘密にしているのさ。食中毒や、変なものを食べた人が病院に来なくなるともうからなくなるからね。“
”へー初めて知りました。“
優喜がビールを希望したのでビールで乾杯した後、
生まれて初めて優喜はマグロのトロの刺身を食べたらすごくおいしかった。
”これはこんな味今まで味わったことがありません。“
“うん。物質転換機で作った料理はみな標準的な味だが、このようなうまさは出ないからね。やっぱりバクテリアとかたんぱく分解酵素が微妙にたんぱくを分解した産物などでこのおいしさが出るのだと思うよ。このズワイガニの焼きガニも食べてごらんこっちもおいしいし、ビールとあうよ。”
焼きガニの味と、平成6年、1994年から持ってきたという瓶ビールはとてもうまく調和して口の中で豊潤な味を醸し出してくる。
“うんまい!”
優喜は自然と声が出た。
相沢もうれしそうだ。
“これが1番のタイムパトロールの役得だね。”
と言った。
しばらく食事とビールを楽しんだ後、
“実は聞きたいことがたくさんあるんですけど?”
”なんでも聞いていいよ。答えられることは全部答えてあげるから。“
”最初は啓太君のことですが?“
“ああ電話ありがとう。でも患者さんのことは電話で言ってはダメなのだよ。あっつ、僕等はうつ病で治療のために過去に行くので患者と言ってるんだ。啓太君の武器のことはすぐタイムパトロールではチェックが入ったんだ。警察とも連絡して、1ヶ月後あと20数日後だが、その時に全部武器は抑えるつもりなんだ。実は啓太君は、コンピューターのことは優秀で、もう5か所くらい武器商人と連絡してるんだが、警察も今は泳がして啓太君を過去に送り出すときに一斉に検挙することになっているんだ。1か所だけ過去に武器を送る商会を見つけ、そこはタイムパトロールも3人くらい同時に行きタイムマシン使用状況を調査してマシンを廃棄処分するつもりだが、このような商会が見つかったのは全く啓太君のおかげだよ。もう一つくらい引っ掛かってくれれば僕たちタイムパトロールも楽なんだけど。ここはタイムマシンを使用されると厄介なので早く検挙に行くかもしれないが、タイムマシンを動かさない限りは一斉検挙するつもりだ。一般に出回っているタイムマシンは性能が悪く1回動かせば1ヶ月はメインテナンスに時間がかかるので、たぶん一斉検挙でいいと思うんだが、とにかく電脳警察やタイムパトロールのタイムマシン監視部でも見つけきらなかった商会に連絡する啓太君はとても頭がいいと思うよ。”
“啓太君は、悲しむでしょうね。武器を取られてしまって。”
“いや、彼はたくましくてそんなことではめげたりしないよ。あとで見てみてもいいが彼は武器全部奪われ、過去に送る武器も抑えられても、ジアイとたくましく生きていくよ。ジアイを兄さんみたいに慕っているんだ。”
“タイムマシンに乗れるのなら、啓太君が1ヶ月後の過去に戻ったとこを見てみたいですね。”
“よし、百聞は一見に如かずだ。この薬を飲んで酔いを醒まして出掛けよう。”
薬を飲むととても苦かったが、いい気持ちがとれた。ちょっと残念な気がしたが、
”裸になって、この服に着替えて、普通の服はバラバラになるからね。“
頭もかぶり物になった上から下までのつなぎを着た。
“それからあらかじめ説明しておくが、位相を変えて過去に行くから、同じ位相のものしか触れないよ。簡単に言うと1と2の間には無限の数があるんだ。1.1と1.2の間にも無限の数があるんだ。1.1111111と1.1111112の間にも無限の数があるように、我々は1.111から1.112の位相に行くことにする。実は、1.1, 1.11の位相はもう僕が使ったんだ。だから僕たちは位相の違うとこにいる僕を2人見ることになるんだ。もちろん1の世界から1.1の世界を見ることはできない。同じように1.1の世界から1.11の世界は見れないんだ。だから何が起こっても僕たちは1.111の世界の位相しか触れないから手も出せないんだよ。その辺の決心はいいかい。人が撃ち殺されても溺れていても手を出せないんだよ。もちろん手を出してもいけないんだけどね、歴史を変えることになるからさ。”
ふと優喜は疑問に思った。
”位相を変えてしか行かなかったら、マグロとかビールとかはどうやって持ってくるんですか?それは歴史を変えることにはならないんですか?“
“うん。いい質問だ。戸田さんの服と僕の服と比べてごらん。どこが違うか?”
相沢の服を見ると中心が直径10センチ位の丸い円になった機械がベルトに付いている。“これは位相変換装置だ。但しこれを使うときはタイムパトロールでも1週間前から許可を得なければならないんだ。だからマグロが欲しかったら1週間前に届け出を出して、その時代に合った服を物質転換機で特別タンパクで作らせて、過去のお金を持っていくんだ。奥の部屋に過去のお金がたくさん引出しにしまってあるよ。さすがに物質転換機で出すと我々でも犯罪になるからね。お金を間違えないようにしないといけないので、決まった時代にしか、買い物はしないことにしているんだ。歴史を変えるかどうかは、各タイムパトロールの個人的見解に任せているんだが、厳密に言うと歴史を変えてるのかもしれないね。“
さらに相沢は続けて、
“それから、時間違反者に会ったときは、位相を変えて違う位相に行く必要があるかもしれないのでいつも携帯はしているんだ。まだそんなことは僕は1度もないけどね。”
“それではまず時間局規則を声を上げていってください。私に続いて、”
”一つ、歴史は変えないこと。“
”一つ、歴史は変えないこと。“
”一つ、人は殺さないこと。“
”一つ、人は殺さないこと。“
”一つ、仕事上知りえた歴史上の秘密は、決して口外しないこと。“
”一つ、仕事上知りえた歴史上の秘密は、決して口外しないこと。“
”ではタイムマシン、3000年と7日前の朝10時、126−67−9973地点へ。“
タイムマシンはジアイと啓太君がいるとこに送ってきた。傍に、位相の違う相沢が立っている。
“時間間違ったのではないですか?1ヶ月後のはずですが?”
”しー声は聞こえるのでもう少し離れたところで話しましょう。“
少し離れたとこに歩いていき、
”実は啓太君は武器を取られたとわかったら、“”1ヶ月後はいやだ、こっちに戻ってきた直後に送ってくれ。そうでないと、もうここで自殺する。”“と言ってあなたを脅すのです。あなたは今日ここでみたように脅されるのは分かっているので予め時間局に1ヶ月後ではなく直後に送るように申し込みをしていて行った直後に戻ってきます。ほら今28世紀に行ったでしょう。”
啓太の姿が消えた。しばらくすると啓太の姿が再び現れた。
傍には位相の違う相沢が立ったままいる。
“自分で自分を見るのはあまり気持ちのいいもんではありませんね。もう一人の自分が今から現われますよ。”
啓太が、ジアイに近ずいて、何か言った。その瞬間にもう一人の1.11の位相の相沢が現れた。啓太は、耳の穴から何かを出し、ジアイに見せた。
そのとたん1.11の位相の相沢はベルトを操作しその何かを取り上げた。
“啓太君。約束違反ですよ。電磁波発生装置は取り上げましたから。”
“啓太君は電磁波発生装置を小さくして耳の穴に入れ持ってきていたんです。あの会議の後、啓太君の戻った後を見ていた私の報告でタイムパトロール会議があり、私がさっきみたいに電磁波発生装置を取り上げて持って帰ったんですよ。啓太君が耳の穴から出した電磁波発生装置が大きくなるのがいまだに謎なのです。啓太君に直接聞きたいくらいですよ。小さくするのは物質転換装置の応用でできるんですが。”
“タイムマシンで行って調べたらどうですか?”
“ああ。その手がありましたね。もう少し啓太君を見た後行ってみましょうか?”
一人の相沢が消え、もう一人の相沢もやがていなくなった。
”ここから先は私も知らない世界です。もっと近寄りましょう。これから先は話かけないでください。“
2人が近ずいていくと啓太が話していた。
”さすがに28世紀の警察とタイムパトロールだ。武器は完全にみんな取られちまった。““未来に戻ったのも無駄足だったな。”
“いや。いろんな武器を作る方法を勉強してきた。頭の中は誰にも分らんからな。”
これには相沢が震え上がった。優喜を手招きして、話の聞こえないとこまで遠ざかり、
“啓太君を甘く見ていたようです。5年おきに彼を見たことがあるのですが、その時は新しい武器は持たなかったように思えたんですが?”
“今日の夜忍んで行って、脳監査装置で啓太君の武器に関する記憶を消してしまえばどうですか?”
”そんなことができるんですか?“
“私は脳監査装置をよく使うようになって自分でも研究を始めたんですよ。特定の記憶を消す方法は確立しました。”
”戸田さん。あんたは素晴らしい。だから、問題なかったんですね。その方法はタイムパトロールに教えてください。いろいろ役に立つことがありますから。“
”その前に、啓太君がどうやって小さくした物質を大きくできたのかを見に行きましょう。僕も非常に興味があります。今戻っても位相変換装置の許可を得るのは1週間かかるんでしょう。“
“非常の場合はすぐ許可がでます。そうですね。まずいったんもとの世界にもどって、その後啓太君が電磁波装置をどうやって大きくしたか見に行きましょうか?”
と言って一旦28世紀へと戻った


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