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作品名:タイムマシン稼働マネージャー 作者:Hei George

第15回   ヨッシーとコウ
優喜は人間とはいろんな人間がいるもんだなと思った。もう夕方になっていた。帰ろうかと思っているとウサギが現れて、
“時間局部長が用事があるそうです。部長室にご案内いたします。ついてきてください。”
と言ったのでついていくと、エレベーターに乗り70階で降り、3個ほどドアをくぐったところに部長室はあった。
“やあ、戸田さん。久し振り。会議以来ですね。実は昨日からあなた宛てに取材の申し込みが30件以上あったのですが、全部断りました。時間局は秘密厳守なのでいいですね。”
”はい昨日も、秘密を守るために、一切の権利を100万円で放棄しました。“
“100万の収入は、後で係長に報告しといてください。いや私から言っておくからいいです。それから、君は嘱託職員ですが、本日から公務員となります。但し、取材陣には10年ほど前から公務員としています。あと年齢は32歳と言っておきました。今日のテレビではそのように放送されるでしょう。多少脚色されているそうですが、決して文句は言わないでください。秘密厳守の規則ですから。それから、公務員で全国1になるのは名誉なことですから、ボーナスが50万ほど振り込まれます。まあこれも秘密厳守の賃金だと思ってください。”
“はいわかりました。”
”忘年会の時などに宇宙船を倒した話をしてくれ給え。君が全国1になったことは時間局職員一同誇りに思っているからね。“
“私の方こそ、脳監査をして私の神経のエネルギーが上がったことを感じますので、時間局には感謝しています。おまけに正式職員にしてもらうなんて夢のようです。”
”ではまた。明日から仕事頑張ってくれ給え。“
“はい。”
と言って部屋を出た。早く帰ってテレビを見てみたかったのですぐに帰ることにした。
エアーカーで帰宅しテレビをつけた。
丁度昨日のカメハメ波ゲーム新記録のチームの番組が始まっていた。
”こんにちは。昨日新しくカメハメ波ゲームで230万点の大記録を作ったヨッシーアンドコウを紹介します。その前に昨日の経過をまとめてみます。32歳の公務員が、この人は時間局の公務員で、優秀な成績で公務員試験に合格し10年勤務した人ですが、一人で四苦八苦努力し、やっと宇宙の森に到達したのですが、宇宙船が現れ、一人ではどうしようもないのでこのヨッシーとコウに救いを求めたのです。それからが2人の活躍が目覚ましく、公務員はみなさんご存じのように優秀な割に給料は安いので、プロテクトも1万宇宙船も20万のを買おうと言い張ったのですが、そこはこの財閥の令嬢のヨッシーが最新の宇宙船を買うことを提案し、プロテクトも10万ないと危ないということで、その提案により、無事宇宙船を倒すことになりました。宇宙船を倒すに当たっては、コウの作戦とヨッシーの攻撃が見事に当たったことは言うまでもありません。公務員もびっくりしていたようです。あとで、ヨッシーに(君がプロテクトを増やしてくれていなかったら負けていただろう。)と感謝していたそうです。植民星のG星でも、2人の大活躍で怪獣たちをなぎ倒し、日本のカメハメ波ゲームではこのG星を全部征服したグループは初めてだそうです。G星での活躍の後、最新宇宙船ディクソスに遭遇します。宇宙船を2隻破壊したグループは世界でも初めてで、今世界中で話題になっています。ここに、ヨッシーとコウをお呼びいたしてます。ヨッシーアンドコウどうぞ。“
2人が出てきて優喜は驚いた。ヨッシーはモデルのように美しく、コウもかっこいい。両者ともみたことのない宇宙服を着ている。昨日見た、ややさえない2人ではなかった。テレビ局は1日でこんなに美しく仕上げるんだ。
“ヨッシーです。”(画面には安田芳江、21歳と出る)
”コウです。“(画面には高橋紘一、28歳と出る)
“お二人は昨日からテレビに出ずっぱりですけど眠くはないですか?”
“全然眠くはありません。”
2人が声をそろえて言った。
しばらく2人のゲームでの大活躍の話が続き(ほとんどが優喜の手柄をとった話であったが)、
“さてここで2人からお知らせがあります。早速映画化が決定し、公務員のジュン役が、必要です。条件は怪獣の森を征服できる人です。3回チャレンジしてもらい1回でも征服できたら採用します。30代男性が望ましいですが、ゲームの腕のいい人が見つかれば、そのへんは台本を書き直しますので、怪獣の森を征服できる人を募集しています。実は、この先の実録映画も考えているんですよね。監督どうぞ。”
“「ヨッシーとコウ宇宙征服―カメハメ波ゲームでの軌跡」の作品を撮影予定の桜川勉です。実はものすごい企画を持ってるのです。宇宙の森を征服したのち最終の場所(海)これを公開ゲーム挑戦作品としたいんです。今から探すジュン役とヨッシーコウにそれを挑戦してもらいますが、だめなら配役を変えてでも企画したいと思っています。”
スタジオではざわめきが起こった。アナウンサーが食いつく。
“海はカメハメ波ゲームの宇宙を征服したら最期に出てくる場面だと聞いていますが、誰もたどり着いた人はいませんね。それは無理なんじゃないですか?”
”無理かできるかはまだわからないんだが、今から取り始める映画の次の作品も企画してるということだよ。作品名は(海へ)だ。そしてその海への作詞も全国から公募する。今からいろんな雑誌に公募の方法を掲載するからみんな応募してください。“
アナウンサーが興奮してしゃべる。
”大変な企画が持ち上がっています。ヨッシーとコウそれに今から探すジュン。この3人に2本の映画が予定されています。前回のシンとメグは100億円以上の売り上げがあったと聞いています。この大ヒットを約束された作品に期待します。さらに今からお二人は歌の発表もあるそうですね。“
ヨッシーが答える。
”はい!{宇宙での二人}と言う曲で、作曲家の北条健人先生と、作詞家の南恵子先生が、私たちのために作って下さる予定です。“
優喜はえらく先走った企画に驚いたが、
“多分ジュンの役の人を選ぶのも難航するし、海への映画はできないんじゃないか。”
と思った。
”カメハメ波ゲームを舐めている。“
とつぶやいた。そこでテレビを消して、
”芸能界も大変だな。契約するつもりもなかったが、つくづく契約しなくてよかったよ。“
と心の底から思った。テレビを見ただけで疲れたので、静かに音楽を聴いた。そうするとだいぶ気分が落ち着いてくる。気分が落ち着いたところで夕食をとり、宇宙旅行の番組を見た。28世紀は、100万円もあれば宇宙旅行に行ける。この世紀になっても高等生物の宇宙の生命体は発見されてはいない。細菌やカビ類などの生物は発見されているが、かなり遠くまでいっても高等な生物との遭遇はない。ただ宇宙の映像は奇麗なので、実際には宇宙旅行に行ってない優喜にとっては、宇宙旅行の映像を見るのが大好きである。やがて眠くなってきたので、エアーベッドで眠りについた。


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