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作品名:タイムマシン稼働マネージャー 作者:Hei George

第14回   紀子
 優喜は28世紀の人間で、過去に行って野党を牛耳るほどの女性がいたのに驚いたが、
ヨッシーの様に、有名になってみると嘘八百平気で言って虚像を作る人もいたので、
“人間っていろんな才能があるのだろう。”
とむしろ教育内容さえ変えたら、いろんな人間に伸びていく可能性があるのに違いない。優喜はこの仕事を選んだあと、感覚が研ぎ澄まされて今までの自分では考えきれなかった高い位置に思いが及ぶことに気が付いているが、ゲームで高得点を取れたのもそういう高まった自分の表れだろう。しかしちゃんとあのゲームにおけるヨッシーの貢献も自覚できていた。ヨッシーがプロテクトを上げてくれなかったら、すぐにやられていた可能性も否定できない。部屋の中でこのようなことを考えていたら、もう1時を過ぎていた。昼食は展望グリルでとろうと思ったら、ウサギが現れて、
”開いているエレベーターにご案内します。“
と言ってきたので、ウサギに従って展望レストランに行き、カレーを食べ、コーヒーを飲んだ。外は快晴で、雲ひとつなかった。
昼食後、三島紀子のタイムマシン使用前の脳監査を行った。

三島紀子、14歳女性。11歳の時両親離婚、13歳の姉とともに母親に引き取られた。13歳の時母、再婚。15歳の姉は、夜間高校に行き昼働く工場の寮に行き、家を出る。
再婚相手の父親に乱暴されたが、警察の不穏な気持ち監視システムで、紀子の気持ちを察知して未然に防がれたが、それから再度母は離婚、紀子は人を信じられなくなり不登校が続いた。インターネットで、友達博美(澤本博美)と知り合い、彼女も人生が嫌になったので自殺したいと考えていたので、仲間を誘って死のうと考えて色々連絡したりしていたのを、インターネット監視機構から疑われ注目されていた。4人でプリンを食べるという話が決まったところで補導されて、親を説得し3000年前に送り込まれることとなった。
3000年前で、野党に襲われ強姦されたが、3人目くらいの相手からすごく気持ちが良くなってきた。その相手が呑龍だったので、呑龍は、
“この女よがってるぜ!”
と言ってすっかり気に入ってしまった。呑龍の後、強姦した次郎が、
”俺が貰った。“
と言うと、呑龍、角龍、甲龍が、
”お前には女がいるじゃないか。この女は俺たち3人のものだ。“
と言い張ったので、多勢に無勢で、次郎は呑龍たちに譲った。
呑龍たちは大食いの大酒のみで、金がなくなると紀子を他の男に抱かせて、金を取り、それを食糧や酒に変えていたので、3人以外にも何人も男が変わった。紀子から見ると性行為を覚えると、それぞれ男によって違うのが面白かった。呑龍たちはわりと淡白で、やるだけやったら満足して眠るタイプだが、優しく抱いて、いろんな所を舐めて恍惚感が続くようにしてくれる男(ヒト)。手の動きが器用で、いろんな所を触られて、どこが紀子の感じるとこかを察知し、じらしながら攻めてくる男(ヒト)。男根がたくましく、それだけで絶頂に達せさせてくれる男(ヒト)。男を知れば知るほど面白く、紀子はむしろ義理の父親に犯られていればそれはそれで楽しい人生かもしれないなどと思えるのであった。そういえば、中1の時公衆便所と蔑まれ、たくさんのボーイフレンドを持っていた女の子は毎日がとても楽しそうだったと思い返した。多分、紀子もその子と同じタイプの女なんだと思っていた頃、恵子に呼ばれた。恵子は
“今まで、権太の女を4人殺した。あと3人が手ごわいので私を手伝ってほしい。”
と言われたが、
“自分にはそんな支配欲はない。人を殺したいとも思わない。”
と思ったので、
“博美に手伝ってもらったらいいよ。あの女も人の上に立ちたい女だから。私は人の上に立つより男が好きみたいだから。”
と言うと、恵子も、
“よく分かった。あんたも幸せにな。”
と言った。恵子も紀子も真面目な喜代子に話そうとは思わなかった。そのうち喜代子に呼ばれ、一緒に逃げる相談をされた後、28世紀に戻って、あの世界で男を探すのは簡単だといろんな計画を思いつくまま手帳に書いている。そして10か月頃、村同士の争いの時どさくさにまぎれて喜代子と逃げ出し、1年目を迎えると、ついた場所が光はじめサークルができその中に入ると28世紀に戻れた。サークルは2から3時間光ったままであるが、タイムマシンで来た人間以外は戻れないように設定してある。紀子は28世紀に戻ると早速、男漁りを始めるつもりである。(脳監査している優喜にはその決心まで読み取れる)


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