タイムパトロールの相沢と会うことを思ったら、もう一回カメハメ波ゲームをして高い点数を取り自慢したい気がした。今日の仕事は終わったので、優喜はエアーカーで近くのゲームセンターに行った。今日は5万円分のパワーを購入した。隣でパワーを2000円で購入しようとした高校生が目をみはった。その高校生は買うのをやめ友達を呼んだ。カメハメ波ゲームでは強い人の見学ができる。そして観客は、コンピューターでその人の過去のゲーム経歴が見られる。一人の高校生が叫ぶ。 “この人この前73万点とっている。九州チャンピオンより上だ。” すると観客がどっと増えていった。優喜は少し得意になってゲーム機の中に入っていく。 まず、防御スクリーンを3000プロテクトにした。そして2000プロテクトの特殊合金の鎧兜で身を固めた。前回の優喜はプロテクトは合計1500しか使わなかった。時間が限られていたからだが、今回は何時まででもパワーがなくなるまで戦える。おそらく九州記録は簡単に抜くだろう。そして一番危険な怪獣の森に足を踏み入れた。普通は、野生の森やロボットの森あたりから行くのだが、観客がどっと集まってきたのを見て、優喜はいいとこを見せたくて怪獣の森を選んだ。最初に出たのはジョーズだった。ジョーズはあごの下に弱点がある。攻撃も右下に腰をかがめれば容易にかわせる。かわしてカメハメ波を小さな声で打った。顎の下にあたり一発でジョーズは倒れた。0プロテクト、2パワーと表示された。無駄なパワーは使わないほうが良い。観衆が大声で感心したが、優喜には聞こえない。次はギデンスカが出てきた。2回目にかなりの強力な怪獣が出てくることはめったにない。あまりに簡単にジョーズを倒したからであろう。しかし今の優喜にはギデンスカも簡単だった。弱点は4発、両目をつぶし、右足の爪を破壊した後、心臓を狙う。順番を間違えると増殖し、2匹になったりする。観衆はかたずをのんでみている中、10プロテクト、20パワーで乗り切った。怪獣の森を50万点で乗り切った優喜は、自分も一回も言ったことのない難コース宇宙の森へと進んだ。高得点を目指せるが一発で終わる可能性も高い。宇宙人サルデウスが出てきた。優喜にも全くの情報がない。宇宙光線を浴びせかけてきた。とりあえず左によけたが、300プロテクトの防御スクリーンの損失があった。これは右にジャンプするのが正解かなと思いながら、頭を狙って大きな声でカメハメ波を唱えた。全く影響はなさそうだった。再度宇宙光線が来たので今度は右にジャンプした。大正解で5プロテクトを記録した。頭がだめなら左足と言うのが優喜のゲームの攻略法だ。するとそれも正解で、ダメージが30%と記録された。今度は口から超音波を吐いた。これも怪獣がよくやる手で、左腕をかざせばよい。しかし宇宙人の超音波は左腕20%損失、カメハメ波が右手だけしか打てなくなった。と出たので、宇宙の森は手ごわいなと思いながら、右手で普通程度のカメハメ波を右足に与えた。宇宙人は90%損傷と出たので、すかさず心臓にとどめを与えた。すると心臓にエネルギーを与えたので100%回復となった。慌てて、優喜は逃げ出した。とにかく左手を直さなければ。左手の修復に100プロテクトかかった。宇宙の森に次に出会ったのは宇宙船ゲイオスであった。 “これは大変な戦いになるぞ” と優喜は思った。素早く自分のパワーとプロテクトを確認すると、3万パワー、2000と少しプロテクトがある。宇宙の森には50万点以上取らないと行くことができない。そして宇宙船相手だと、円盤、ロケット、宇宙カプセル、宇宙船などを用意しないと勝てない。仕方なしに優喜は右手をあげて、指を2本立てた。そこで全国のゲームセンターから名乗りを上げてくる。2人相棒を募集するという意味のサインだ。 このサインが出るとゲームは中断される。3万点から始まった。11万点、12万点と上がっていく。1点1円だ。めったに宇宙の森には行けないが、行ってもし勝てたりすると、宇宙船を倒すだけでも50万点以上は取れる。以前、宇宙船を倒した2人がそのゲームの内容が売り出され、吉沢真一と兼平めぐみはシンとメグという名で映画デビューして歌も歌い、歌も空前の大ヒットを示した。一説では本当は2人は歌っていないとかいるとかいわれているが、有名になりスターになって大もうけをしたのは事実である。普通の人がもし全国で1番のグループになればマスコミも取り上げるし、一気に芸能界デビューのチャンスでもある。それも50万点とっている人にくっついていけばいいだけだ。ゲームに出るセリは釣り上った。時間が限られているのでみな必死である。銀行のコンピューターに直接聞いて全財産で申し出た人もいた。しかし37万と35万の2人が権利を競り落とした。2人は北海道の男性と東京の女性だったが、映像は九州のゲームの中に入ってくる。優喜は10万点あれば円盤を使おうと思ったが、62万点も持ってきてくれたのには驚いた。 “ユウです。よろしく。” “紘一です。コウと呼んでください。” “芳江です。ヨッシーでいいです。” ゲームのときはみな時間短縮に心掛ける。 “では、20万で宇宙船を買います。1万点プロテクトにかけましょう。” と言うと、ヨッシーが、 ”たくさんあるんだから、10万点プロテクトにかけましょう。宇宙船も30万の特別製にしたらいいよ。“ と言ってきた。 コウもうなずいた。優喜は30万点の宇宙船があるのは知らなかったが、 “10万プロテクト、30万の宇宙船を要求” して、宇宙船に乗り、戦いが始まった。 宇宙船にはAからZまで武器があり、α、β、γ作戦という表示が出てきた。2人に知ってるか聞いたが2人とも知らないと言ったので戦いの中で試していかねばならない。おそらくカメハメ波はもうきかない状態だろう。 相手宇宙船ゲイオスから光線銃が発射された。300プロテクト消失した。優喜はAの武器を使用した。 “ミサイル発射します。” と言ってきたが、 “ゲイオスには効きません。損傷零です。” と来たのですぐに、コウが、 “武器Z使用。” と命令すると、コウの目の前に光線銃が出てきた。それで狙いを定めて打つと、 “武器庫に命中。ダメージ300与えました。” ヨッシーが、 “α作戦をしてみます。アルファー作戦。” と言うと、ロボット小型船が100機でてきて、相手の宇宙船を攻撃する。100機で自動的に攻めていくので3人ともこれは楽だと思っていると、相手もロボット小型船を100機出してきて宇宙空間は混乱を極めた。ユウもコウもヨッシーもみな光線銃を出して、狙いを定めて1機1機撃墜する。打ちながらコウが、 “なんかものすごい武器はないんだろうか?” と言ってきたので、ユウは、 “武器B発射。”と言ってみた。 Bはbombにつながるからだ。しかし優喜の感は外れた。光線銃が消えてマシンガンが出てきただけだった。しかし光線銃よりロボット船に対する効率は少し良かった。 すると宇宙船ゲイオスから核爆弾発射と言ってきた。 3人とも “これはやられたかな。” と思った。優喜も今までのカメハメ波ゲームと全然違う体験で、シンとメグの戦いは優喜も見ていたが、宇宙船ゲイオスとの戦いは全然違うものだった。ゲームもどんどん進化してきているのだ。 光と大きな爆発音が聞こえ、 “3万プロテクト損失しました。” と言ってきた。するとコウが、 “N武器発射” と言って、 ”Nuclear weaponと言うから、核兵器だろう。“ と言うとそのとうりで、宇宙船ゲイオスは破壊された。ロボット戦闘機は逃げて行った。 自分たちのロボット戦闘機を回収しながら優喜は礼を云った。 “ありがとう10万プロテクトにしなければやられていたよ。” “九州記録は抜いたから、次は全国記録に挑戦よ。” ヨッシーが快活に答える。コースを37星雲に定めると、磁気嵐がやってきて、船が揺れ、修復のためユウとヨッシーが作業をしているときに、円盤が現れて攻撃する。これも3人じゃなかったら全然だめだったなと優喜は思いながら、単に数字とアルファベットを合わせる作業だが一つ一つ合わせていかなければ、宇宙船が揺れる。ヨッシーは計算させられて忙しそうにボタンを押している。これは3人だからそういうプログラムだろうかとか優喜は考える。とにかく自分のことで精いっぱいで他のことにはかまえなかったが、コウは円盤を退治した。どうやって戦ったか、優喜には全然わからなかった。 “ああーすごく面倒だった。” ヨッシーも修復作業を終わったようだ。 そうすると宇宙船に “植民地のG星で、怪獣が出て困っています。3人で上陸していろんな怪獣を倒してください。武器は、カメハメ波と右のバンドに光線銃があります。” 右にはいつの間にか光線銃が付いていた。宇宙船を離れるのが何だか気がひかれるが、3人は宇宙カプセルに乗りG星に着いた。A,B,Cと3つの扉があり、 “3人とも別々のところへ行ってください、全員で7万2300プロテクト残っています。怪獣を全部倒すまで、宇宙船には帰れません。怪獣は全部で100います。” と言ってきたので、優喜は、 “いつものカメハメ波ゲームに光線銃が付いただけだ。プログラマーが手を抜いてるな。” と思ったが、パワーもプロテクトもいつも自分一人でする時の何十倍もあるので余裕をもって進んでいった。コウもヨッシーも ”これで150万点は行くな。全国チャンピオンになれるかも。“ と思った。しかし宇宙の怪獣は地球とは少し違っていた。
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