私、戸田優喜は28世紀に住むサラリーマンだが、サラリーが安いため高額なサラリーを得る就職先を脳監査システムを使って自分に合う仕事を探したところTMという略語の仕事が合っていて週給50万円にもなるし、仕事も秘密厳守さえ守れば、楽というのでその仕事を受けることにした。時間局の入口に入り、3人の面接官と1人1人対面して合格した。明日から来てくれと言われたので、翌日行くと、時間局事務係長が待っていた。 ”実は君の仕事は、自殺を必ず1年内にする人間を過去の世界に送り込む仕事だ。この秘密を知っているのは時間局の人間ごく一部しかいない。” 優喜は聞いた、 ”どうして1年内に自殺するとわかるんですか?” 係長が答える。 ”詳しいことはわからんが、中学2年の脳のモノアミン、ジアミン、トリアミンの比率を調べると、ある比率の人間は100%1年内に自殺するそうだ。” さらに続けて、 ”その子たちを3000年前にタイムマシンに送ると殆どの人が自殺せずに、さらに3割程度の子がすごくたくましくなって帰ってくるのだそうだ。” さらに、 ”戸田さんの仕事は簡単だ。その子たちに過去の話をして興味を持たせ、生きていくための講義をしてつまり狩りの仕方とか、コメの炊き方とか、稲の植え方とか。” ”米とか、稲とか21世紀の後半に消え去ったものでしょう。狩りなんて江戸時代以降ほとんど聞かないものではないですか?今は物質転換機を使えば、雑草を入れても米や肉ができるではないですか?だいたい自殺する人間はそんなに多いんですか?” ”そういうことは君にも知らせたらいかんのだ。まあ子供たちに接していくうちに、 わかってくることもあるが、この中のことは一切外部に漏らしたら行かんからな。” さらに続けて、 ”まあ君が、生きる力や米の作り方などを講義しても、ほとんどまともに聞く子はいないだろうが、何せ自殺したくてたまらない子ばかりだから。君は淡々と仕事をし、帰ってきた子たちに感想文を書いてもらって各家庭に返せばいいよ。” “解りました。” たくさん聞きたいことはあったが、あまり聞いてはいけない様子だったので、このように答えた。 “それではこのDVDをよく見て1週間後この部屋に来てくれ。DVDの内容は自分のものとして話せるようにしてくれよ。聞かない子が多いが、実は彼らが知っていたらものすごく役に立つことばかりだからな” 戸田優喜はDVDを受け取って、自分の部屋へと帰った。
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