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作品名:酒と女と音楽とためいき。 作者:Golden-eggs

第2回   2
第2話
そんなわけで(どんなわけや!)第2回、お待たせしました?、夢見るおいらのその後の物語り、
いったいこの先どうなるのかおいらにもワカリマセン。
とにかく右も左も上も下も、わからないYOKOHAMA FUNKY TOWN.
デカ箱のディスコS,S,のオープンにむけ、夢見る生活の始まりなんやけど、オープンはまだ1ヶ月先、
毎日が雑用とミーティングの日々なのです、
突然ですがS,S,のスタッフの紹介をしましょう。
まずは、第1回で登場のヨーダこと部長サンの小泉氏、
彼は何とTOKYO.では知る人ぞ知る”ズッケロ”の支配人をしていたそうです。
ちなみに今“ズッケロ”を知ってンのは、おいらの知り合いには、1人だけです。
(誰か知ってます?おいらも行った事ないです。60才ぐらいで、遊び人な人なら知ってるかも、)。
この部長、いつも事務所でお仕事です。たまに電話に出ると「お電話有難うございます。S.S.です。」
と言う時、舌をかんでるのを時々見かけると「ヨーダってやっぱり舌ながいんやー」
と口には出さずナットクしてしまう、おいらです。
おつぎは、マネージャーの松さん、九州出身の松さん、ばくち好きの松さん、オチャメな松さん、
彼のエピソードは、また後で、
そしてサブマネのわだちゃん、大阪出身のわだちゃん、なんでか関西出身のスタッフが多く、おいらも一安心。まだまだオモシロイ人が盛り沢山、そのうちでてくるでー。
そんなわけで、チラシまきの毎日、おいらも5,6人のアルバイトと一緒に、山下公園で、フェリス女学院で、
元町通りで、チラシまき、おかげでYOKOHAMA.の街にも詳しくなっちゃいました。
でもこのチラシまき毎日だとだいぶだるい、アルバイトの連中もなれてくると、ゴミ箱に捨てるは、浮浪者にわたすは、
そのままいなくなるはで、結構疲れるものです。
そんなあるとき、チラシまきで山手あたりを営業していると、アルバイトのMURAくんがおいらに言うのです、
「チーフ(おいらのこと)すごいっすよねー」
「なにが?」
「いやーあっちにも、こっちにもありますよねー。」
「なにが?」
「あれですよ!げっきょく駐車場!オレの家の近所にもありますよ、ヤッパ、チェーン店ですねー」
「・・・・」このMURAくん、月極はよめないが、“チェーン店”という言葉を知ってるだけ、まだええか。
彼とは長いおつき合いになりそうな予感がしたおいらです。
きっと大物になることでしょう。

*最新情報によりますと今や知る人ぞ知るモルトウイスキーのエキスパート的バーテンダーに成長し麻布あたりでお店をまかされているみたいです。
その頃見習いバーテンダ−のMURA君、
DRY GINを「ドリ−ジン」
VODKAを「ボ,ト,カ」なんて言っていたおちゃめなMURAくん。
チーフバーテンダ−の、やまちゃんにいじめられ、よく泣きながら壁をどついていたMURA
くん...。
りっぱになったものです。

そんなこんなで約1ヶ月いよいよS,S,のオープンがせまって来た。
なんせスタッフが約25人、アルバイトが約40人である。
名前もろくに覚えへんうちにその日がやって来るのです。
1983年6月の某日。金曜日、その日は朝から、ワクワクしながらS,S,へ、みんなもいつもより気合いが入ってるみたいです。
5時オープンなのに店の前には、結構人.人.人.おいらのナンパな人生のオープニングだべー。と思ってたら甘かったのです。

「おきゃくさーん、そんなにこないでー!」
気が付けばオープンの3日間、お仕事マシーンなおいら、1日目800人、2日目1500人、3日目600人、
こんなに人を見たのは大阪の万博以来のおいらなのです。
「そーいうたらオープンの3日間は500円で飲み食いその他色々なS,S,なんや。
500円の威力ってスンゴイやん」
3日間で割れたグラスが400個、行方不明のアルバイトが約10名、
フロントでチラシを握りしめたレゲエな人々に500円を渡しお帰りしていただいた人々が約10名、
「そんな人々にチラシ渡したんだれや」・・・おいらは知っている、フフフ。

ほんまに疲れた3日間、しかしこの時。この後に待っている現実ってヤツにS.S.の人々はまだ気ずかずにいたのであった。
  まだつづく


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