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作品名:パンドラ 作者:赤城 亜由多

最終回   1

そこに箱があるのです

 ”なぜ・?” なんて考えないで下さい


無数に散らばる石ころのように 無数に輝く星の灯りのように

ほほに感じる風のように 形を留めない河の流れのように

いつからか立ち並ぶ高層ビルのように 歩みを止めない人間のように


そこに箱があるのです 

いくら目に入ってもあなたが見たいと思わなければそこにはなにもない世界

いくら耳に響いてもあなたが聞きたいと思わなければそこには何もない世界


箱にはあなたにしか見えない物が入っています

箱にはあなたにしか響かない音が入っています


そこに箱があるのです

目を閉じないで 耳を傾けて 

ヒカリだけが希望ではないでしょう ヤミだけが絶望ではないでしょう


そこに箱があるのです

希望も絶望も入っています
 
全てはあなたしだいです


受け取るあなた次第です


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