不思議なことであるが、女性はなぜ人前で肌を出す服を着たがるのであろうか。テレビを見ると、真冬でも女性はノースリーブだのミニスカートだの肌が多く出る服を着ている。一方で、同じスタジオ内にいる男性は分厚いセーターとかスーツを着ている。出演している女性は寒くないのであろうか。 パーティーでもそうだ。最も格式の高いとされるイブニングドレスは、ほとんど下着同然のお肌丸出しの服である。その一方で、男性は黒のタキシードという暑苦しくて色気のない恰好をさせられている。デザイナーには失礼だが、ファッションショーとかで出されているドレスは、公然わいせつギリギリの露出度のモノもある。 また、最近特に気になるのはオリンピック選手のユニフォームである。だんだんと露出度が多くなり、陸上選手などは、もはやへそ出しが当たり前となっている。どうして走るだけなのに、へそを出す必要があるのか、不思議である。 女性が肌を出したがる理由としてフェロモンをあげる説もある。フェロモンは、メスがオスに対して性的発情状態にあることを知らせる誘因物質として知られており、特に昆虫類でメスがオスに交尾を促す際に分泌するとされている。以前、人にもフェロモンがあるという研究報告がなされ、男にもてるフェロモンの出し方なる怪しげな話がはやったことがあった。 残念ながら人の嗅覚は鈍感で、そのようなフェロモンを嗅ぎわけるほど鋭敏ではない。仕方なく、女性は男の気を惹くために視覚に訴え出ることになる。化粧、服装、アクセサリー等様々な方法で女性は男性に対してアピールしようとする。その究極の方法が肌出しなのである。 世のスケベな男どもは、この肌出しに最も弱い。週刊誌は相変わらず、裸の女性を釣りエサにしてスケベ男に雑誌を買わせている。女も女で、売れなくなるとすぐ裸になる女優もいる。見る方、見せる方、どっちもどっちという感じがするが、これも自然の情欲として仕方のないことなのであろうか。セクシー、エロス、フェミニン等、いろいろな言葉で女性の肌出しを正当化しようとする人々がいるが、それは言い訳であって、結局のところ、女性の肌出しは虫けらのフェロモン出しと大して違いがないように思える。世の露出好き女性の皆様、大変失礼しました。
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