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作品名:月で叫ぶ伯楽 作者:シュレッテンガーの猫

第15回   女神との邂逅2
僕は毎日が、クリスマスだった、彼女にもその心のうちを、吐露し伝えた、すると彼女は、私も同感と言って、頷いた、単車で、彼女あずみの実家からの、かいりしな、峻険な山道に迷い込み、どんどん道幅が隘路になり、とうとうアスファルトではなく獣道に変わり、それでも前進し沼沢に直面し、そこで来た道を、40分もかけて国道に戻り、今度は、これまた山道を走っていたら、大きな曲がりカーブがあり、そのカーブ手前7メートルの距離にの道路に、対向車確認用のミラーが設置されており、その鏡に、己のアメリカンバイクに跨り、走るその姿に見惚れてガードレールに、衝突し僕と、あずみは、滑稽に、中を舞い、転倒した、僕は彼女が心配で、即座にあずみを、探したところ、2メートル後方で、寝転んで起き上がろうと、かぶりをふっていた、僕達は目と、目を見やり、ニヤッと笑い合った・・・ガードレールの反対側面は、10メートル位の断崖になっており、まかり間違えれば命はなかったであろう、尤も2人はかすり傷負わず、体制をたてなおし、帰途についた。 
 筆者はここから、少々迂回をし寄り道をする。
 僕は東京のならずもの達に、追い出され、帰郷した、16歳から、齢20歳の第一四半期まので、件の女神に遭遇するまでの間、世知辛い世故を生きる気力もなく、幼少の頃より、惰性で、詮無く生きてきたことは、すでに、詳しく触れている、僕は齢20歳まで、ドラえもんが、タイムマシーンで、迎えに来てくれるのを、待ち侘び、宇宙人がUFOでこのくだらない地球から救出してくれるのを想い焦がれ、いざなって、くれると信じ、待ち続け、超能力を養い、アマテラス、帝釈天、ジュピター、イエス、マリア、仏陀、ムハンマド、モーゼ、僕を認めてくれるなら、仲間にしてくれるならと、強く祈っていた、・・・・人間不信、偽善、偽慈悲、偽愛、悪、汚わい、あさましさ、清濁の混沌の不条理、矛盾だらけのふせいに、翻弄され騙され欺かれ、それでも自分の能力の範疇で健気に、仄かな淡い光を探しながら葛藤しつつも、社会や、人生、に半ば絶望、拮抗しつつ流され生を営んでた。
 僕は自らの、コンプレックスを沢山、保有し、一生涯、彼女もできず、虚しく生きる運命に怯し、果然、私生活は乱れ猖獗をきわめ、既に、ぼくの精神構造は、破綻し、精神病を患っていたが、この頃は、この様な病気がある事すら、知らなかった、僕は、身長は182センチのでくの棒、洋服で着飾り、髪型を変形させ、化ける事を覚え、外見だけの、魂を喪失した、脆弱な精神病者の不具の、みてくれだけの男であった。
 僕の精神は、病んでいたので、仕事も覚束なく、パチンコ屋の仕事を辞め、僕と、あずみは、路頭に迷ったが、運良く彼女が、短大に通いながら、バイトしていた、バイト先の、社長の、おおぼえ愛でたく、あずみは、相談したところ、職場に、社宅寮があり、本来なら、バイトに貸せないが、短大で学業を、しなければならない、彼女の住居を、その社長が憂慮してくれて、2人はそこで2箇月ほど生活していたら
 男と住んでいるのを咎められ、僕と、彼女は、撤退を余儀なくされ、進退窮まり、あずみに、保証人になって貰い、買った400CCの単車を売却して、それを軍資金にし、橋口町のアパートを借り、生活し、僕は、掃除、洗濯、料理を、担い、あずみは程なく学業に、勤しみ、晴れて外国語短大を、卒業した、ある日なぞは、その、アパートに彼女の母親が遊びにきて、僕は、突然の訪問に、狭い押入れの中で182cmの身体を窮屈に折り曲げ息を殺して、3時間も閉じ込められ、苦しい思いをした。
時は瞬く間に、20歳に出逢い、あずみと、寝食を共に同棲をして早くも3年が移ろいで、彼女は不動産やで事務員として働きだした、僕は精神が荒み、破綻していて、この時期は、自分が、病気である事すら、わからぬまま、何故?自分は仕事が出来ないのかと懊悩し悶々としていたが、そんな僕を、あずみは、毎晩、まどかな微笑で、許し愛してくれた、僕は物理的な面では、あずみに、何もしてあげれなかった、但し、なによりも、彼女を心から、慈しみ、愛し、宝物の如く大切にした、彼女を愛する心だけは、誰にも負けない、否、僕をこれほど面倒を見てくれる、彼女を、裏切れないと心に、誓い、僕は、他の女には、目もくれずまた、興味もなく、あずみ、を全身全霊を賭け愛した。
 僕は相変わらず、アパートで掃除、洗濯、をし、彼女に、料理を振舞った、僕はゲーム、ファミコンだけが唯一の趣味であったので、あずみの、給料から、月に4万を小遣いで貰い、賄い、2人の食費、材料代として別途、4万円を預かっていた、彼女の給料は短大を卒業して、まだ日も浅いので、僅かな収入しかなく、家賃、光熱費、バイク代のローンや、消費者金融への、返済もあり、ここでも、生活は儚く、窮鳥し、あずみは、ホステスとして、水商売をハジメタ、彼女は、給料がそこそこよいので、だめな僕をよく、外食や、娯楽施設に、一緒にいこうよ!と誘った。
 が2箇月くらいすると、突然、祝い金として40万貰ったと、彼女は、あずみは、笑いながら、これで美味しいものでも食べに行こうよ!と僕を誘った、しかしこの時期、僕は、彼女のやさしさに、甘んじる、己の不甲斐なさと、罪悪感を覚え、精神病も重なり、この時の彼女の意図をしらぬままに、
僕は、自暴自棄の我儘になっていて、黙殺して、その金で、近くの、ゲームショップで、ファミコン用の、カートリッジ、3枚、を買ってくれと命令した。
数日間、僕は、祝い金の40万が頭からはなれなくて、腑に落ちなくて彼女の挙動を看視していたら、どうも妖しいので、
出勤するあずみの、後を気付かれない様につけた、すると彼女は、送迎バスらしきワゴンに乗り込み、勤めている筈の、ホステスのある街とは、反対方面、へ走って行き、長崎バイパスへ入って行った、・・・・その後、僕は徒歩なので、それ以上の追跡は断念し、あずみの、帰ってくるのを、激昂しながら待った、彼女が、アパートに、入るやいなや僕は、先程の、了見を、怒りながら、いったい何処に行って来たとや!と詮索し詰問した、すると、彼女は、涙を流しながら、生活費や借金が山積し、ホステスだけでは、覚束ない、たりない、と泣き、よしちゃんと、生活するには、こうするしかなかったと、身体を売ったと話た、僕は自分の事は、棚に上げ、怒り、猛り狂い、もう終わりだ!と叫んで、彼女を、平手打ちして始めて、手をあげ、思い出のアルバムを鍋に放り込み、燃やしながら、別れると僕は泣き、彼女も泣いた・・・・・
 あくる朝、と言うか、前夜から、僕はこれまでの、過去を述懐し、自分の不甲斐なさのせいで、彼女を、此処まで追い込んだことに、自己嫌悪し、僕は、あずみに、深く謝り、2人で頑張って生きて行こうと、約束し、互いに激しく抱き合った。 
僕達は邂逅して3年半が、過ぎていた、4年目を迎え様としてた、僕達2人は結婚を、模索し、想い、時折の日常会話の中で話していた2人は、2人だけの理想天地を創り暮らしていた、そんな最中悲劇がやって来た、彼女の調子が芳しくなく、どうも風邪をひいている様子なので、会社をその日、休んだ、僕は彼女を介抱し、2人のこの時間を、一時を、楽しみ、味わっていた、すると昼頃に、アパートのチャイムが鳴り響き、僕は扉を開き、外を観ると其処には、品の良い初老の女性が奇花妖花を携え、佇んでいた、僕は応接し、どなた様でしょうか?と、訪ねたところ、初老の女性は、こちらに住まれているあずみの会社の者ですが、貴方は誰ですか?とぎゃくに問い返され、僕は恬然と、一緒に住んでいるものですが、と答えた、するとその女性は、そうですか、それではこの花を、あずみさんに、お渡ししておいて下さい、としおらしくも、去って行った。
 まさかこの時、僕はこの美しい奇花妖花が裏腹にも破局のメロディーを奏でるとは露にも思わなかった。
 図らずも数日後に、彼女、あずみに、実家に連れ戻すので荷造りをして置けと、電話が入り、翌日には怒りを顕にした親が運送やを、引き連れ、アパートに乗り込んできて、僕が4年の歴史と、時間を費やし、育んだ愛と、歴史は、儚く、僅か3時間で、破壊された。
 実はあずみ、の会社の社長と、母親が、天理教という、裏の糸で繋がっていたのである、ここから、僕達の清らかな暮らしは、漏れて、偏向で、偏頗な、僕達の愛の歴史を知らない、彼らはけしからんと臆断し、僕が、始めて恋し、全身全霊で、愛した女、大切にした、あずみを、僕の、宝物を、奪い去った・・・・・その、後アパートに残ったのは、ベッドと、テレビ1台、空っぽの部屋に僕は、ぽっんと取り残され、その空間で佇んでいた。
 暫くして、あずみから、手紙が届いて、僕達は逢瀬をつずけた、遠距離恋愛だ、親には内緒で、そんな逢瀬を重ねつつ、僕達は、結婚し様と話し合い、彼女は条件を付けてきた、それは、あずみの実家は、美容室を運営しており、あずみが、長女であり、男兄弟がおらぬので、本人が、跡継ぎを、僕との経緯もあり、実家に連れ戻されたことも関係して、しなければならなくなり、見習いをしている最中だから、僕が養子になる事が、彼女、あずみが、出した、条件だった、僕は、
僕の始まりでも、説明した様に自分の親が好きでない、が、心の片隅では、母親を捨てきらず、35歳のいまでも想いは一方通行で、母親からは、無視されているが、それでも、この時期は、あずみを、愛していたので、姓名が変わるのも、そして全身全霊で、愛する女の、実家の家業を継ぎ、美容師の見習い丁稚奉公として行く、決意をし呑んだ。
あずみを、娶りたいと、僕は、彼女の実家を、訪ねたたが、
彼女の、母親達は、僕に、まだ若いんだからと、はぐらかされ、ものの5分であしらわれた、僕の彼女、あずみ、の、親達の将来を厭わず、担うと言う、僕の熱意と、あずみを、心から愛した、僕の魂を冒瀆された・・・・僕が彼女から提案された全ての条件を呑み厭わず、僕の親も棄てる決意を・・・・僕が、養子云々と、口を出すのは、おこがましく思え、憚られ言えなかった・・・・あずみが、既にその所を、親に説明していたのか?
僕は忽ち、退散の憂き目に会い、道化のピエロの如く一人芝居、長い道程を虚しく、彼女の家を、後にした。
 ここから僕のまた転落人生が、はじまり犯罪者へと流転して行く。

   


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