「おい・・・・。さやか、お前まさか全部ひとりで食べたんちゃうやろな・・・・。」 始まってしまった。学校にいる間はしばしの開放時間だったが、ここで一時停止されていた現実が再び始まる。まぁ、学校にいても心は檻の中だ。たいして変わらない。今、兄にぼこぼこに殴られても、蹴られても、踏んづけられても何も言えない。だって、全部食べてしまった私が悪いんだから。お菓子を兄の分まで残すことができなかった私が悪いのだ。ここは正統な方法で誤って一番刺激の少ない方法をとらなくてはならない。私は謝る。 「あ・・・・、ごめん」 「は??何がごめんや。ごめんで誤って許されると思っとんのか???糞野郎!死ね!死ね!死ね!死ね!」 「・・・。ごめん。」 「何で全部食べたんや????」 「・・・。ごめん。」 「だからなんでって聞いとんのや!!なんで????」 「・・・。ごめん。」 「ごめんですんだら警察いらんわ!お前はあほか。理由をきいとんのじゃ、ボケ!!!」 私は思う。理由なんてあるわけない。食べたかったから食べたっていう以外に、何か論理的に兄を納得させるような模範解答があるとでも?冗談じゃない。理不尽なこと問いただすもんだなあ。てか、警察いらんとかマジ子供っぽいね。地味に反抗しているが、心の中で終わる。今日もいつもどおりの兄の動きだ。魚のように死んだ目で睨まれた。怒鳴られているとき、突然顔を擦るように上段蹴りがとんできたけど一瞬体をそらして助かった。その瞬間、右肩めがけて正面からパンチが飛んできた。続けて、5,6回の連続打撃が加わる。痛い。畳の上に崩れ落ち、私の目から涙が溢れ出てくる。動けないまま、しゃくりあげる。だが、少なくとも3分以内には嗚咽を止めなければ・・・。攻撃は繰り返される。
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