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作品名:心の詩 作者:デンジャラズゾーン

第3回   ピンク色のカーデガン
君がいなくなった
あの懐かしい部屋に
君が忘れていった
ピンク色の
カーデガンが
置いてある

あの頃は
お互いに
求めていることも
考えていることも
望んでいることも
違っていた

僕も
君も
自分のことだけで
精一杯だったよね
僕の言ったひと言が
君を変えてしまったね

君の思いを
壊してしまったね
別に君を
傷つけようとしたわけじゃないのに

君は
泣きながら
出て行った
それっきり
戻らなかった

あの時
君が着ていた
カーデガンが
ここにある

君のにおいが
風に流されて
してくるよ

あたたかい
ぬくもりと
君の姿が
忘れられない

君に会えなくなって
置き去りにされた
カーデガンが
僕の部屋で
泣いている


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