散策 冬型の居座るビル街を、二人で久しぶりに歩いてみる。 日頃は余り町に出ることは無いけど、 早咲きの梅が咲き始めたと聞いて、二人で連れ添ってビル街を歩く。 二人でこの町を歩いたのはいつのことか・・・ そんな事を考えながら、手を繋ぎながら歩いたビルの谷間、 時折パラパラ落ちてくる雨に、 いまだに去らない冬の寒さを感じる。 (散策)
二人で歩く 寒いビル街の歩道 冷たい風が容赦なく駆けていく
凍えそう・・・ 呟きながら あなたが冷たい手を絡ませてくる 冷たい! 私の手から温もりが引いていく
寒いね 会話はそれだけ 後は無言の時間が流れる 二人に大切な心の会話
空が変わる ビル街の青空がビルと同化していく 灰色・・・哀しい灰色 街に涙が零れる。
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