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作品名:見えない城 作者:ながいみち

第6回   6
「おう!すまなかったなぁ!」

冬樹(瓦煎餅)と鈴木(ぬーぼー)がスペシャルイベントから戻ってきた。

「今回は中々面白かったよぉ〜あいつら売れるかなぁ〜」

「分からねぇなぁ~・・。お笑いはタイミングもあるし、今は色んな奴が出てきてるからなぁ。まっ、そんなの関係ねぇー!ってとこかな?!」と肉体派芸人の物まねをしながら鈴木が言った。

その後、学園祭も無事終わり、焼き鳥の売り上げで4人は打ち上げコンパを計画した。
純利益が20000円と意外に多く入ったことから、いつもなら誰かの下宿先で飲み食いするのだが、今回は居酒屋でという話にまとまったらしい。

案の定、准一だけは乗り気ではなかった。

冬樹が誘ったから学祭にも参加し、焼き鳥の手伝いもした。
だからといって揉め事は好きでないから、コンパや一緒に遊ぶことは好まない。

そんな准一の趣味はゲームと読書。
ゲームにとっては「オタク」に近い。ロープレはもとよりシューティングもなんでも得意である。
もし、相手に負けるようなことがあれば徹夜してでも攻略する負けん気の強い性格である。
そんな准一に誰も適わなかった。

しかも准一は酒が飲めない。
アルコール分解酵素が無いため、一口でも飲むと気持ちが悪くなり頭痛が起きる。
仕方ないのでホームパーティの時、ウーロン茶は欠かせない。もちろん喫煙もしない。

今時の大学生にとって何が楽しみなのだろう?と思うかもしれないが、准一にとっては別に苦痛でもなくかといって、干渉されることも好きではない。だから今のままで十分満足しているのである。

そんな准一に冬樹は一目置いている。
なぜなら准一は学部でトップクラスの成績であり、特別奨学金も貰っている。
だからといってガリ勉ではなく、集中力があり記憶力もいいらしい。
試験の解答合わせの時でさえも教授が准一の回答を模範として出すくらい大学からも一目置かれていた。

しかしただ一つ協調性が無いため、孤独を好んだ。そんな准一でも、冬樹にとっては良き相談相手であり、物事を客観的に判断して力になってくれる。

冷たい・・と思われることもあるようだが、お互い着かず離れずのいい関係が続いている。


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