街がクリスマスモードに変わる頃、
美紗は待ち合わせ場所へと急いでいた。
いつ来ても六本木は人があふれている。
約束の時間より20分も早くグランドハイヤット東京に着くと
ロビー階には大きなクリスマスツリーが飾られていた。
クリスマスまでまだ間があるにもかかわらず、カップルが多い。
ひとまず、ロビー階の化粧室に入り、
鏡に映る自分の全身を見詰めた。
黒いラップドレスの腰のリボンを結び直し、
バストメイクした。
頬が少し蒸気してピンク色になっている。
チークはそれだけで十分だった。
グロスだけ引くと4階のバー《マデュロ》に向かった。
エレベーターを乗り継ぎ、
店の前まで来ると中からJAZZの音色が聞こえてきた。
髪をきちんとセットしたエントランスの男性に
「早川で予約しているかと思うのですが」と告げると、
「はいお待ちしておりました。
お連れ様は、いらっしゃっております」と店の奥に案内した。
早川が待ち合わせの時間に早めに来ているなんて珍しいと思いながら、
エスコートの後をついて店内に踏み込むと
シガーの煙の中、ステージでは黒人の大柄な女性が
迫力のある歌声で客を魅了していた。
通されたのは、一番奥のテーブルだった。
早川は、私を認めると軽く手をあげソファから少しずれた。
「早かったのね」
「うん、打ち合わせが1つキャンセルになったんだ。
急に呼び出して大丈夫だった?」
「私も仕事が1つ片付いたところだったから丁度良かったわ」
「美紗・・・逢いたかった」
早川はもうワインが回っているのか潤んだ目で見つめた。
ウェィターが注文を聞きに来たので、
早川は私から目を逸らした。
「私も同じワインを」
かしこまりましたとウェィターが下がると
待ちきれないように早川は「ねぇ美紗、下着は?」と尋ねた。
「えぇ着けてないわ」
今日は薄手のブラジャーだけにしろと言われていた。
1枚生地のラ・ペルラのレースのブラが頼りなく、
ワンピースの上からだと胸の形がハッキリとわかる。
膝が見えるくらいのワンピースだけれど、
生地が滑らかなのでうっかりすると
太腿までさらけ出してしまいそうなので、
ピッタリと足を閉じている。
ワインと一緒にシガーも注文した。
お気に入りのROMEO y JULIETA。
赤ワインにとてもよく合い、一気にワインが体中を巡った。
早川と逢うのは3ヶ月ぶり。
商業店舗のデザイナーの彼は地方への出張も頻繁だ。
48歳という年齢の割には若く見えるし、
大学時代にヨットをやっていただけあって胸板も厚い。
今でもトレーニングは欠かさずやっているのだろう。
今日の洋服のセンスも抜群だ。
パルマ産の生ハムに鴨のローストをつまみながら、
早川は私の膝に手を触れ内太腿に指を這わせてくる。
私は誰かに見られてはいないかと周りを見回しながら、
それでも少しだけ足を緩めた。
ガーターストッキングの上から感じる早川の指は暖かかった。
店の熱気と早川の指で、少し汗ばんできた。
そんな私の身体を察してか、
早川の指はどんどん奥へ進んでくる。
「駄目よ。誰かに見られたらどうするの」
私のことなどお構いなしに指は太腿を上下する。
私は体の力が抜けて、早川の肩にもたれかかった。
早川は私を引き寄せ、
接近した私の背中から右手を脇の下に滑り込ませ
胸の膨らみにそっと触った。
左手はとうとう、茂みにまで届いた。
周りはステージの黒人ボーカルに視線を向けていて、
こちらに気づいている様子はない。
はじめからこうするつもりで
奥のテーブルを予約したのだろうか。
早川は耳元で「今日は美紗をゆっくり堪能するんだ」と熱い吐息で囁いた。
いつもと違う早川に戸惑いながらも、
私の蜜壺は期待で潤み始めていた。
突然、店内で拍手が沸き起こり、
どうやら今日2度目のステージが終了したようだ。
それが合図でもあったかのように
早川はウェィターにチェックのサインを出した。
サインを済ませ、グランドハイヤットの20階の
ディプロマットスイートルームへのエレベーターの中で
早川は私の身体を壁に押し付け濃厚なキスをした。
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