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影にある心と真実の申し出
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第1回
1
彼女と最初に話をしたときから、心にすっと入ってきたんだ。彼氏の話をしている彼女の顔。ほんとに愛している?無理してるような印象を受けた。
「みなさん。入職して早2ヵ月、ここで親睦会をしましょう!交流を深めてつらいときはみんなで支えあいましょう」 そんな軽い気持ちで出した親睦会の案内。 8人以上で1人無料になる。幹事として必死に探したんだぞ。飲み放題がついている安い店。しかも、個室でちょっと薄明かりで初対面どうしのみんが話しやすい場所。 そこが僕と彼女の最初の出会いだった。
「乾杯!」
もちろん幹事の仕事。でも、席順を失敗した。 (同じ部署同士で並んでどうすんだ?少しは他部署で話しようや)。 最初はなかなか打ち解けれなくて、会話も途切れ途切れ。しかし、そこが僕の腕の見せ所。共通の話題を引っ張り出し、話を振り分け徐々に打ち解けあう。 (どうだ!幹事としてうまいねぇ)
その中に一人大人びた女性がいた。しかし、酒が強い。向かいの女性は大学の同期らしい。二人で焼酎ロックを飲んでいる。また、話が楽しいんだなぁ。 (ん?いつの間にかここでとどまっちゃってよ。) すごく周りを大事にする子だよ。まぁ、僕は幹事だったからこれから始まる彼女との始まりは、別に気にもしなかったけど。 「彼氏とは大学から付き合ってるんだ。超カッコいいんだよ。かわいいし☆」 (はいはい、そうですか。まぁ、若いんだからこんなもんか。さて、トイレに行って場所を移りましょ) 僕は、みんなと親睦を深めるために酒を武器に話を盛り上げる。みんなのテンションも上がり、気分上場。僕も幹事としてこの会が成功したことにホッとしていた。
二次会への道は雨が降っていた。僕の傘へ彼女は僕の腕を組んできた。へぇ、可愛い顔してる。一次会で彼の話をしていた顔とは明らかに違うその表情はこんな顔できるんだって思わしてくれた。 二次会はカラオケボックス。カラオケには自信があるんだ。僕の声量はmr.childrenだってキーをコントロールしなくていいもんね。ここでも飲んで、ものすごく盛り上がり。
彼女はずっとバラード。しかも失恋系の曲ばっかり。 (オイオイ、せっかくの盛り上がりも浮き沈みや) しかし、ここが幹事の見せ所。その雰囲気を取り戻すブルーハーツ。どーだ!
二次会のカラオケが終わり、みんなで電話番号を交換し、「また、しようね。」なんて社交辞令のような声をかけて帰路に。
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