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作品名:ココロの傷。 作者:maru

第18回   18
それから私は事あるごとに家を飛び出し、彼が迎えに来てくれることで愛情を確認するようになっていった。

私はそこでも自分のことばかりだったのだ。そうすることで彼がどんな気持ちになるかなんて考えてもいなかったんだ。

でも、当然その日はやってきた。

いつものように私が家を飛び出しても、彼は来ないのだ。

おかしいなと思って家のそばをウロウロしても彼は見当たらない。

そっと家へ戻ると、彼は布団に入って眠っていたんだ。

頭にきた私は「私がどうなってもいいんだ?もう別れよう。」って言ったんだ。

当然「ごめん、別れたくない。」って言ってくれると思って・・・。

でもその日は違ったんだ。

「もう疲れた、いいよ別れよう。」

信じられなかった・・・。

いつも優しくて、いつも追いかけてくれた彼がそんなこと言うなんて考えたこともなかったんだ。

でも、それは当然の結果だったんだ。

私は自分の気持ちを満たすために、結果的に彼を振り回していたのだから。

私は別れたくなかった。だから謝ったんだ。

そうすれば今まで通りに付き合えると思ったから、簡単に考えていたんだ。

でも彼の中で蓄積されてきたものは、そんな簡単には消えなかったのだ。

謝っても、なかなかいつものやさしい彼には戻らないのだ。

私は急に怖くなった。本当に別れることになるんじゃないかと思ったのだ。

私は絶対に別れたくなかった。何故だかわからないがとにかく必死だった。

その時から、私たちの立場は逆転したのだ・・・。


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