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作品名:ココロの傷。 作者:maru

第17回   17
私たちはそれからしばらくして一緒に暮らし始めた。

一緒に暮らし始めるまでも、彼は2日に1回くらいは家にきてくれていた。

一緒にいる時もそれぞれ携帯に友達からメールが来たりしていたが、

「男友達からだろう。」と、あえて気にしていなかった。

彼と会うときはいつも二人だったから、お互いの友人とかって知らなかったんだ。

彼は私と付き合いだした頃は勤めをしながら夜間の大学に通っていた。

その大学のサークルの話を以前聞いたことがあったから、

メールはサークルの友達からなんだと勝手に解釈していたんだ。

会ったことはなかったけれど、彼には男友達がいっぱいいるんだって思っていたんだ。

それから彼が私の部屋へ引っ越してきて同居生活が始まった。

ある日私が先に眠っていたら、彼が携帯を持ってトイレに入ったんだ。

トイレの中でメールをしていたんだ。

私はすぐに服を着替えて「大っきらい!」と置手紙して家を出たんだ。

だって、その時の私はそれを浮気と認識したから。

やましくなければ私の前でふつうにメールすればいいのに、寝静まった後にコソコソするなんて

絶対あやしいって思ったんだ。

彼ははじめは驚いていたみたいだ。今まで私たちはケンカひとつしてこなかったんだ。

彼は単にトイレで用を足す間のひまつぶしにメールの返事をしようとしてただけだったと言っていたが

当時の私には、それは彼の言い訳にしか聞こえなかったんだ。

その時から、もともと焼きもちやきの私の本性が出たのだった。


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