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作品名:ココロの傷。 作者:maru

第10回   10
新しい仕事は技術系で、全く未経験の私だったが何とか採用してくれた。

職場の雰囲気も良く、仕事もやりがいがあり充実していた。

仕事帰りには毎日病院へお見舞いに行った。

そんな生活が半年ほど続いた頃、ようやく彼の退院が決まった。

松葉杖はまだ放せないものの、みんなの喜びは隠しきれないくらいだった。

彼はまだリハビリ中だし、仕事もまだできないけれど

それでもやっと平穏な日々が訪れたような気がしていた。

しかしそんな日々もつかの間、その日は仕事帰りに彼の家に寄っていき
家に帰ったのは23時を過ぎていたんだと思う。

家の中は電気はついているものの、誰もいない。

何となくおかしいなと思いながらも居間へ行ってみると、電話の前に1枚のメモがあった。

「(兄の名前)、事故、△△病院 」

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

急に寒気がした。

事故?
何で?
ケガの具合は?

訳が分からずパニックになって、彼に電話しようと携帯を見ると親から留守電が入っていた。

たぶんまだ彼の家にいたくらいの時間だ・・・。

私、何やってたんだ!

怒りと恐怖で震える身体を抑えながら、急いで病院へ向かった。





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