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作品名:ココロの傷。 作者:maru

第1回   1
我が家はごく普通のサラリーマンの父、いつも陽気な専業主婦の母、1つ年上のやさしい兄、そして甘ったれでワガママな私の4人家族だった。

子供の頃の私は、他人の気持ちなど考えることもなく好き勝手に生きていた。

まあ子供なんて大体がそんなものなのだろうが・・・。

だから友達もそれなりにいたし、ケンカもしょちゅうしたけれど楽しく過ごしてきた。


『自分は他の人にどう思われているのか?』なんて考えたこともなかった。


料理上手な母の影響か、単なる食いしん坊だったせいか小学校に上がる頃から肥り始めてきた。
でも、そのころの私は太っていることなんて気にもせずパクパクとおいしいものを食べつづけた。

人見知りではあったがもともと陽気な性格の私は、小学校でクラス替えがある度に
はじめて一緒のクラスになった子たちの所に自分から積極的に声をかけていった。

そのころの私は、明るくてクラスでも目立った存在だったんだ。

そんなある日、いつものようにお昼休みに校庭で遊んでいると、上のほうから「デーブッ!デーブッ!」と叫ぶ男の子の声がした。

声のほうを見上げると、何人かの男の子が私のほうを見て叫んでいる。

『あ、私が言われたの?』

ショックというのかただびっくりして、その時は何も言えなかった・・・。

突然知らない男の子から言われた言葉、時間が経つにつれて心にズシンと響いた。

小学校5年生の頃、学校に「肥満児教室」というものができた。

名前の通り、肥満気味の生徒を集め運動をさせるというもの。

その召集が私にも来たのだった。




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