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作品名:『おっちょこちょい』 作者:hiro

第8回   イケメンキラーTちゃん
ある寒い日の事

 Tちゃんの部屋でまったりしていた。
 (なぜか部屋には扇風機が置いてある。冬なのに。)

 そこへTちゃんの男友達がやって来た。(友達っていっても3回くらいしか会ってな
 いらしいが)

「上がって、上がって。寒かったでしょ」愛想良く迎え入れるTちゃん。
 
 ?・・・・・・?・・・・・・何?

 くさっ、くさっ。何じゃこの匂いは!?

 男の足の匂いである。くさっ。

 靴を脱いだとたん悪臭が部屋を包んだのである。

 Tちゃんは間髪入れず窓を全開に開け扇風機を外に向け『強』にし言い放った。


 
 「暑いね。」

  ウ〜〜 ブルッ


 この男がこの部屋に来る事は二度とあるまい。


 私とTちゃんがブラブラ歩いていると足の速度に合わせて車がついてくる。
 「どこ行くの?お茶しない?」


 「カッコイイのいる?」と腹話術師のように話すTちゃん。
 (Tちゃんは視力が弱いので物色するのは私の係)

 「一人いるよ。」

 「OK!」とTちゃん。

 3人の男達はまあまあの好青年であった。
 一人はやけにイケメンであった。
 案の定この男もTちゃん狙いである。

 私達はすっかり意気投合してグループ交際が始まった。
 
 居酒屋に行ったある日
 そのイケメンが私に相談があると言う。

 「なんだい?」 あねごかっ。
 「Tちゃんが好きなんだ。」
 「知ってる。」
 「付き合いたいんだけど」
 「言えば」
 (明瞭簡潔な言葉って便利よね〜)

 「俺、鳩 飼ってるんだけどさー」
 (八ッ?鳩?えっ?相談って鳩の事かい?Tちゃんの話はもう終わりかい?
  人間の気持ちもわからんもんが鳩の気持ちなんてわからんぞ。)

 「その鳩、オスなんだけど今度嫁さんもらう事になってて その鳩が結婚したら
  Tちゃんに告白しようと思って!」
  (あ。そーいうー事ね。でもそれは相談じゃなくて報告じゃないのかな?ボク。)
 「いいんじゃない。」(どうでも)
  


 1ヶ月も過ぎたが まだ告白していない様子。

 「鳩は結婚まだなの?」

 「・・・死んだ・・・・」

 「・・・・・・・・・・」

 イケメンは告白をあきらめた。
 
 そして私達は会わなくなった。
  


 今頃彼はどうしてるんだろう。
 元気でありますように。


 元気でありますように。








 


















 


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