この作品はノンフィクションです。 ありのままを書きました。 会社を退職してまもなく三年が経過します。 受けた会社は九十社を超えます。 昔、新聞の三面記事の“容疑者は三十九歳の無職・・・”を読むと「ええ歳して仕事にも就かんとぶらぶらしてるからや」と心の中で呟いていましたが、自分がその立場に立つと、中にはほんとに働くのがいやでぶらぶらしている輩もいるとは思いますが、働く意思はあるのに働けない、働かしてもらえない、という人がかなりの数いるんじゃないかと思うようになりました。 “各社過去最高益” “バブル期に迫る求人率” よく新聞などで見かけます。 『景気は踊り場を脱却しつつある』 政治家の先生方がのうのうとよく語られています。 ほんとに景気は良くなっているのでしょうか? 「十年ほど給料上がってへんねんけどなぁ・・・」 正解です。 本来、汗水たらして働いた労働者に支払われる給料が、上前をはねて大躍進を遂げた人材派遣会社に流れ、残りは企業の金庫に眠っているのです。 ニート対策やフリーター対策に国は取り組んでいます。 もちろん大切なことです。 しかし、一番お金のかかる世代の退職者への対策のほうがもっと大事だと思うのです。 これを見た、中小企業並びに大企業で会社経営に携ることができる立場の方、是非、考えてみてください。 ほんとに、今の日本はいびつな構造になってしまっています。 現に、深夜のコンビニへ行ってみてください。 レジを叩いているのは五十過ぎのおっちゃんばっかりですから。
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