意識がまだあるうちに 君に手紙を残すことにする
僕はもうすぐこの世を離れる
おそらく雪を見ることはないだろう
心残りといえば 力いっぱい君を抱きしめて
その感触を身体に覚えこませられなかったこと
今は自力で立ち上がることすら出来ないほど
弱り果ててしまった
ごめん
春には海外から戻る君を待っていてあげられなくて
ごめん
「病気なんかに負けないで」って励ましてくれたのに
ごめん ごめんね ごめん・・・
君と出逢い 過ごした時間は
色褪せることなく 今も胸に残っている
君に逢えて本当に良かった
愛してる
雪解けの頃に 僕が眠る地へおいで
君の好きなスノードロップが
たくさん出迎えてくれるはずだから
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