テストコース脇にあるピットに来てヘルメットを取り耐火マスクを脱いだ。 俺は全てのテストが終わり野上が走り出した。 最高速は318、169km/hを叩き出しショップのオーナーが大喜びしていた。 俺はピットに残っている小山達にテストコースの様子とマシン1台1台の注意点を教え、1時間後にピットを離れロッカールームに行こうとした時、高速周回路のバンクの方でタイヤのスキール音に続き金属のねじ曲がる音、その後に爆発するような物凄い音がした。 俺はそちらの方向に走りだしたその後を、追うように消化器を積んだ車が走ってきたので俺は、その車に飛び乗った。 その車を運転していたドライバーが、俺に向かって 「誰が乗っているんだ」と聞いてきた。 「野上です」と言うと 「野上ってあの御用ドライバーのか、絶対やると思っていたよ」と言ってるうちに現場に着きさっきのドライバーが一言 「これじゃぁ、駄目だろう」と、言うと荷台の消化器を出して消火に向かった。 俺は目の隅で何か動く物を見た、そちらに向かって行くと、バンクの下の芝生が植えてあるところに蹲っている野上であった。 「大丈夫か」と走り寄ると 「大丈夫です、俺は不死身ですから」 「馬鹿野郎、何が不死身だよいい加減にしろよ」 「そんなに怒らなくても、酷い物ですよあの車、強度はないしブレーキは利かないし挙げ句の果てにはエンジンルームとコックピットが泣き別れですよ」と見ると確かにエンジンルート千切れてコックピットが燃えている。 「良く助かったな」 「それは確かにそうですね今頃になって震えてきましたよ」 「そのままそこにいろ動くな」と言っている所に救急車が来て担架を持って来て、乗せられ病院に連れて行かれた。 そのころ他のドライバー達がやってきて現場を見ながら 「これじゃぁ、助からないだろう」 「救急車で運ばれていったけどどうだったんですか竹内さん」 「それが、俺が来たとき。・・・・・・・・」 「駄目だったんですか」 「いやスーツは切れたりメットは傷だらけだったけど、取り敢えず骨折も、怪我も無い様だったけど」 「マジっすかこんな状態で、打ち身位って信じられない」 「悪運が強いな、奴殺しても死なないよ多分」 と、良いながらピットの方に歩いて戻っていくと 「このコースの管理者の方から今日はもう無理ですねこれから警察も来ますし、それまでコースかたずけられないし、ドンドン時間が過ぎていきますから中止にしますね」 「マジですか俺達乗ってないのに、」と、小山が言うと 「まいったな」松下が本当に困った様子で言い 「これだから昨日言ってたのに」と、吉田が言う 「しょうがないでしょう、帰りましょう」と言って促した 渋々納得できない様子でロッカールームに向かったみんなシャワーを浴び私服に着替え編集社関係がいる会議室に集まった。 そこには、チューニングショップ関係のオーナー達と話し合いをしていた。 そこでは、オーナー達は今回全てのマシンに乗ったのは俺しかいないので、俺に書いて貰うしかないだろう、それから次にこんな企画をする時は野上を外してくれとの事だった。 それに対して、編集社側は今回の事故は未だ原因が分かってないので、判った時点で出すか出さないかは、こちらが判断するとのことで揉めている。 そこに現場検証を済ませてきた者達が、入って来て。
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