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作品名:スノーキャンプ 作者:結城 健三

第70回   スノー・スプリング
キャンプ場に戻ると、戻ったでキャンプ場で心配していたが行動をしなかった又は止められていた者達が、止めたランクルの助手席から引きずり降ろすように、由衣をメインテントの中に連れていった。
俺は、疲れた上、喉が渇いていたので、一度キッチンカーに戻り冷蔵庫から3本のビールを出しジョッキに8分目注ぎそこに、カサ・ノブレ・レポサドのテキーラヲ注ぎ一気に飲み干した。
それを、3杯呑むと外に出るとメインテントに向かうと、中でわいわい大騒ぎしていた。
入り口近くで、聞いていると新田が俺の事に気づきビールを持って来てくれた。
「竹内さん、どうぞ大変でしたね、俺達も行きたかったんだがオーナーに止められてイライラしながら待ってましたよ」
「そうか、ありがとう気を揉ませて悪かったなみんなの力で何とか捕まえてやったよそれから何をあんなに大騒ぎしてるんだ」と聞くと
「あっ、あれですかいつものことですよ暇人ばかりだから、」と笑いながら言う
「そうか本当に、何だかんだと呑むことに、繋げるからな」と言うと二人で笑った。
ビールを飲みながら、笑っているとそれに気づいたオーナーがやってきて、
「真一こっちに来い、それで挨拶しろ」と言ってきた
「俺疲れてるから」と言うと
「そんな事言ってる場合か早くしろ」
「判りました」と言って集まっている人をかきわけて前に出ると
「今日は、休んでるところガタガタさせて申し訳在りませんでした。お陰で由衣はこうして無事戻ってきましたさらった相手ですが、野上というアホでかなり痛めつけて置いたのでもう大丈夫だと思います。みんなの協力を頂きありがとうございました」と頭を下げた。
みんなから拍手がわき上がり、
「良くやった俺達は暇だから刺激になったよ」
「徹底的にとっちめちまえば良かったんだ」
「竹内さん、由衣ちゃん怪我させたら俺達、由衣ちゃん親衛隊が承知しないからな」と、声を掛けてきたので
「徹底的に、なんてやったら死人が出ちまうそしたら、こんなもので済まなくなるから止めた問題を大きくしてもしょうがないそれに、親衛隊っていつ出来たんだ聞いてないよ由衣知ってた」と聞くと
「私も知らなかった、じゃ、今聞くけど親衛隊の方って何人くらい居るの手を挙げて」と聞き返すと6〜7が手を挙げたその中にはオーナーの顔も在った。
真由美さんがそれを見て
「チョットあんた迄入ってるの、それなら私、真一の親衛隊を作るよ良いでしょ真一」と聞いてきた
「どんな事かな、良く判らんが喧嘩始めるなよ」
「しても勝つよ」というとみんなが、爆笑した。
「じゃ、疲れたから少し休みます、今日はありがとうございます」と言い二人で、頭を下げメインテントを後にした。
車の、応接室にはいると由衣は抱き付いてきた。
相当心細かったんだろう、それを今迄我慢して居たダムが崩壊したのだろう、震えながら泣きじゃくっているその細い肩を、抱きしめてやった暫くそのままで居たが泣き声が止んで来たので腕を緩めると由衣は離れ涙を拭って、ソファーに座った。
俺は、キッチンに行きお気に入りのウイスキー、マッカランとグラスを2個とアイスペールに氷を入れおせちの残りを運び二人で飲み始めた。
「由衣、今日悪かったな巻き込むつもりはなかったんだけど、あんな事になって恐かっただろう」
「うん、少しだけね。でも必ず探して、来てくれると判っていたからそんなでもなかったよ」
「そうか、最初焦ったよ。戻って来ないからどうしたんだろうと、思って全力で走り回って探したんだけど、居ないんで、外見たら遠くの駐車場の方を見たら連れて行かれるのが見えたから、その時ほど目がいいのに感謝したよ」
「そうだったんだ、良かった目が良くて、そうでないと私どうなったのか」
「大丈夫早いか遅いかの差だから」
「そうなの」
「そうさ」と言いながらウイスキーを口に運んだ
「しかしなんだ、あの親衛隊俺おどされちまったよ」
「ハハハハは、等の私も知らなかったものでも貴方も親衛隊ができたじゃない」
「俺なんか親衛隊長真由美さんだぜこえ〜」
「なんで」
「なんでって全て知ってるんだぜ真由美さんは」
「全てって好きな女の子のタイプも」
「そう、初恋の子から由衣まで全部しかもどうして別れたか迄」
「こわ〜い」
「ははははははははそうでもないけど口堅いから」
「そう言えば、前思ったんだけど言って良い」
「なにを」
「あのね、前に思っていたんだけど真由美さんと付き合ってなかった」
「どうして、そう思ったんだ」
「うん、何となくかなどうなの」
「そうだね、随分前だけど学生の頃かな」
「そうでしょう、だと思った」
「女の感かなそれって」
「そうかな」
そんな話しをしながら30分ほど二人で呑んでいたらどやどやとオーナー・真由美・祐二・多恵がやってきて宴会が始まった。


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