20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ
 ようこそゲストさん トップページへ ご利用方法 Q&A 操作マニュアル パスワードを忘れた
 ■ 目次へ

作品名:スノーキャンプ 作者:結城 健三

第67回   ハード、ナックル
「5」「4」「3」「2」「1」「スタート」と、手を振り下ろした。
ズドドドドドドとテールを、滑らせながら野上がスタートを切った。
俺は、ホイルスピンを起こさないように、優しくクラッチを繋ぎスタートを切ったと同時に由衣に、
「無線機の電源入れてくれ」と言うと由衣は無線機に手を伸ばし電源のスイッチを押した。
「由衣、さっき野上変なこと言ってたよな」
「はい。聞いてなかったんで判らないわ」
「そうか、俺が奴にこの道で勝負しょうと言った時だけど、聞いてなかったかそれじゃあしょうがないな」
「何か、聞いたような気もするけど」
「これから戦闘モードになるけど、しっかりと掴まってろよ」
「はい、真と一緒なら恐くないから大丈夫」
「そうか、でも気を抜くなよ」と言うと由衣はグリップをしっかりと握りしめた。
俺は、シフトノブに取り付けられたマイクのプレストークスイッチを入れフレキシブルマイクに向かって
「こちら、7K4DCI、401号を封鎖している者達全員にお願いします、不審な奴らがこの道路上に入って来てないか調べてくれ、大至急で頼む」
「了解しました。山田です直ぐに調べます」と帰って来たが答えなかったが、杉山がかわりにマイクを取り指示を出していくのを聞きながら俺は、走りに熱中していった。
俺の前を走るサファリはかなりこの道を知っているようだ、的確なコーナースピードで廻っていく。
その時俺はやはり此処に誘い込まれたのは俺の方だったのかと悟っていた。
コーナーワーク中にエンジンのパワーバンドを外さないように気を付けながらガードレールギリギリになりながらも走っていく。
幾つかのコーナーを過ぎたとき次のコーナーは山陰になったヘアピンコーナーなのに微妙にサファリのスピードが速いのに気づき俺は手前でスピードを殺しながら直ぐ後ろを走っていた。
由衣に、
「奴ら事故るぞ」というと
「えっ」と言った瞬間
「ぐわっしゃーん」と、テールをぶっつけ部品を振りまきながらはじき戻されたが、何とか立て直し走り続けている。
飛んでくる部品を踏まないように避けながら、少し離れていて良かったと思いサファリを追っていく。
路面は、案の定凍り付いていた。
サファリに追いつこうとするとタイヤで跳ね上げられた雪が舞っていて前が見えなくなるがサファリのスピードからコナーのアールを想像して突っ込んで行くしかないがこれだと抜くことが出来ないどうするかと考えながら走っているとコーナリング中イン側の雪だまりにフロントが突っ込んだその反動で車が想像以上に横を向いた。
「やばい、この戻れ」と、独り言を言いながらアクセルを抜来ながらハンドルを戻した。
ギリギリスピンを免れたが立て直すのに手間取りサファリとの距離が離れてしまった。
そのせいで少し前が見えるようになった、横に乗っている由衣はかなりビックリしたようだ
「真、あのスピードであんな視界で前見えてたの」と言う
「確かに前なんか見えないよ。前の車のスピードで読んでいたんだよ」
「そんな事で走れるんだ」
「かなり神経がすり減るけど何とかなる」と言うと
「がんばってね」
「まかせろ」と言うとサファリとの間隔を詰めるためアクセルを踏み込んだ。
その時無線機から
「竹内さん聞いてますよね」と言うと杉山がマイクを握り
「多分聞いているよどうしましたか山田さん」と、答えている。
「了解しました。杉山さんじゃこのまま話します。今七二会付近に来ているのですが不審車両と東京ナンバーの車発見」
「山田さんどんな感じなんですか」
「了解、サファリと思われる4WDが3台に廃車寸前の車が1台やっと走る程度、どうしますか押さえますか」
「人数は足りてますか」
「若干人手が足りません何とかなりますか」
「直ぐに何とかする」と言って携帯電話を取り出すと直ぐにかけ始めた。
「お〜、俺だ出来るだけ人を集めて七二会辺りで待っている山田という奴と合流してくれ携帯番号はメールで送るから直ぐに行ってやってくれ」と言うと電話を切った。
杉山は、祐二の車を止めやまだの電話番号を聞き出すと山田に電話をかけ
「杉山です山田さん此の電話番号、仲間に教えて良いですかそちらに行くのに執拗なので」
「構わないですよ」
「判りました後で仲間がかけます、その時には宜しく」と言うことで


← 前の回  次の回 → ■ 目次

■ 20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ トップページ
アクセス: 142