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作品名:スノーキャンプ 作者:結城 健三

第57回   スノー・ロード・バトル
3人に、何をするのか説明すると餅つきの準備を始めた。
昨日オーナーに、頼んで臼と杵をメインテントの中に蒸し器を外に準備してもらいメインテントの中にはテーブルを幾つか並べ、その上に建設用ベニヤ、コンパネを置きビニールクロスを張り餅が付かないように粉を置き準備して貰った。
餅米を、蒸し器の上に乗せもう一度キッチンに戻り、大根を卸したもの、500g入りの大きな納豆の入ったパックを3パック、きなこ1kgを、メインテントに運んだ。
「オーナー祐二の件頼みますよ」
「おう、任せろ、祐二こっちに来い」
「すみません、オーナー」
「判ってる、給料から引いて置くから気にするな」と、みんなに見えない所で祐二に金を、渡した。
「これで足りるだろう」と10枚の1万円札を渡した。
「十分すぎます」
「余ったら昼飯でも食ってこい」
「ありがとうございます」
少しすると俺のランクルが出て行くのが聞こえた。
1時間後くらいから大騒ぎ大笑いの餅つき&餅食い大会が始まり、終わったのが3時近かった。
みんなはそれから昼寝をしたりしながらめいめいに楽しんでいた。
俺は疲れ果て、寝てしまった。
「あ〜あ、こんな所で寝ちやったよ、一度寝るとちゃんと寝ないと機嫌が悪くなるんだよな〜」と、言いながら、毛布を掛けてくれた。
それから、1時間半後、俺は目を覚まし起きている由衣に
「由衣、寝なかったのか今日は夜通しに成るんだぞ、大丈夫か」
「大丈夫、真より若いんだから」
「そうかな」
「そうですよ」
「頼み事して良いかな」
「なに」
「前に行って、ベットの所に、布製の水色の袋が有るその中に、ケミカルが入ったのがあるからこっちに持って来て置いてくれないか」
「直ぐに判る所にあるの」
「有るね、それと預かったリングを、まとめて置いてくれ」と、言うと由衣は出て行った。
俺も立ち上がり仕舞ってあったシャンパンとシャンパングラスとバケツをまとめて、テーブルの上に置いて待っていると、直ぐに戻ってきた。
「これでしょ」
「そうそうそれだねそれとリングと此処にあるのをまとめて置いて」
「此処に置いておくね」と、準備しているとき、オーナーがやってきた。
「今晩の、食事はなんだ」
「今晩ですか、何にしましょうか」
「えっ、考えてなかったの」
「考えていた物はみんなくちゃったじゃないですか」
「まじかよ」
「嘘だよ」
「へっそんな事だろうと思ったよ」
「おっれっ、ばれてるよばれてるならしょうがない今日冷えちゃうし年越しそばも有るんで軽くしておきますよしかし、さっきあんなに餅食べたのにもう夕食ですか」
「そう言う訳じゃなく、まだまだ遅くて良いんだけど何かなと思ってチョットね、明日のおせちみたいな物はどうなってるんだ」
「此処に来る前に作って冷凍になってますよ。そんな事より本当は何しに来たんですか」
「へへへへへへへへへへへへばれてるか」
「判りました由衣この間の薫製の残りが冷蔵庫に入っているのを気って持って来て俺は酒の用意するからあっ良いや切らなくてオーナーに切らせろそれよりお湯沸かして置いて」
「はい」運転席の後ろから空の瓶を持って来てそこに棚の中に仕舞っていた芋焼酎の順吉を入れテーブルに運んだ。
俺と由衣は、この後仕事があるので、フランスワイン・ムートン・ロートシルトの1995年物を出して呑む。
コイーバの紙巻き煙草を出しジッポーで火を付けるとその姿を見ていたオーナーは
「あら、真一、ジッポー替えたのか」
「ついこの間だけど」
「大分味が出てきたところだったのに、シルバーか今度のはもったいないな」
「オーナーさん、なに言ってるんですか、あんなボロボロのライターカッコ悪いから私がプレゼントしたの」
「あれ、由衣ちゃん知らなかったんだジッポーってライターは使い込んで味が出てくる物なんだよ、大体由衣ちゃんは知らないだろうけど、ジッポーというライターを買うとはこの中には保証書が入っているんだ、しかもその保証と言うのも永久保証なんだ普通に使っていて壊れた物は修理してくれるんだと言うことはいつまでも使えると言う事なんだよジッポーの場合傷は勲章なんだよ」と、言われ
「私、知らなかったから只傷だらけのライターよりこの方が綺麗だし良いかなと思っただけなんですよ」
「俺達が、乗ってる四輪駆動の車もそうだけど、傷は勲章と考える人もいるって事なんですよ。考え方、思い入れ色々だから」
「そうなんだ、」などと話し込んでいたがそろそろ仕込みを始める時間になったので、俺と由衣は、部屋を出てキッチンに入り作業を始めた。
牛フィレのステーキにフォアグラのソテーしたものを乗せバルサミコのソースをかけたものホワイトシチュー・シーザーサラダ、ライス、カスタードプリン比較的簡単に出来るものであった。
真由美さんがやってきて、
「うちの人来てない、」
「オーナーですか、来てますよ焼酎呑んでます」
「あの人また呑んでるの、全く」
「真由美さんも食べていきますか」
「そうだね、ついでだから食べていこうかな」
「そうして下さいよ」
「由衣も食べちゃえよ」
「良いの」
「昼に、あんなに餅食べているから直ぐには来ないよ」
「それじゃ、先に食べます」と言うのでステーキを焼きフォアグラをソテーして2セットを作った物を運んでいった。
「あんた、なんでこんな所に隠れて酒飲んでるの」
「ちがうよ、夕食の事聞きに来たら、真一が上手い焼酎呑まないかって言うからどうしてもって言うから」
「本当に、しょうがないな、今度言っておかないと駄目だね」
「それよりこれ呑んでみなよ、すっごくおいしいよ」と、焼酎の入ったグラスを渡すと、真由美は一口含むと直ぐに
「これおいしい、芋なのね、良い値段する焼酎よこれは」と言っているところに、俺がサラダを持って入っていくと
「真一、この焼酎高かったでしょう物凄く美味しいもの幾らしたの」
「そうだね、その焼酎90周年のプレミアム物なんで、確か一本一万円位したと思うけど」
「うわ、それは上手くなきゃ嘘だね」
「そうですか、」と言ってるところに祐二と多恵が帰って来た。
「ただいま戻りました」
「おう、祐二、多恵ちゃん帰って来たなどれどんな指輪だ」
「これです、リングと言って下さいよ」
「随分、思い切ったね」
「祐二、悪いけど手伝え今からみんな来るから」
「はい」と言って手伝い始めた
それから2時間俺と祐二は交代をしながら、ステーキとフォワグラを焼き続けた、由衣と多恵が後で合流し海老の皮を剥いて貰い玉葱と人参を切って貰った。


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