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作品名:スノーキャンプ 作者:結城 健三

第4回   なみだ
翌日、夕方6時半に敬子が土産を持ってやって来た。
敬子の、今日の格好は足を強調するかのような薄生地のミニワンピース、ストッキングは、はいてない
「真一、これお土産よかったら飾ってね。それから今日はありがとう無理を言って」
「別に構わないよ。それからお土産開けて良いかな。」
「うん、開けて、開けて多分気に入ると思うけど」
「お前のプレゼントならなんでも気に入るさ」と、良いながら包み紙を剥がし箱を開けた。
中からはヨーロッパで有名な車メーカーの万年筆であった。
「敬子、ありがとう気に入ったよ。明日から使うよ。」と、言うと
「どういたしまして、それじゃぁ 行きましょう」
と、言う声に急かされるように地下の駐車場に降りていった。
クラウンのロイヤルサルーンの助手席のドアを開けて敬子が乗り込むのとドアを閉め運転席に乗り込みエンジンを掛け静かに車を出し予約した店に向かった。
店に着くと入り口で店員に名前を言うと直ぐに席に通され個室の様になった所に通された。
そこに座ると飲み物を注文すると直ぐに飲み物と料理を持って来てくれた。
そこで、2時間掛けてゆっくり外国に行ってこんな事があったとかこんな人が居たとか、こんな事が勉強になったと元気に話しをしてくれた。
その店を出て寒く成って来た11月の風に吹かれて少し先に止めた車に向かい歩くと、敬子は俺の腕を掴み寄りかかってきた。
「どうしたんだ、敬子酔ったのか」
「ちょっとね良いじゃない嫌いだっけ真一」
「いや、好きとか嫌いとかその敬子お前なんだブラしてないだろ」
「きゃははははは、やっぱばれた、」
「ばれもするよ、こんなにくっつけてくれば」
「やっぱ感じたの、たまにこうしてみると楽なのよそれに真一と一緒なら大丈夫でしょう。」
そう言うと尚更にくっついてきた。
「こうして歩くのって久しぶりじゃない。」
「そんなに成るかな」
「そうよ特に私がマンションに行く様になってからは特に無くなったように思うけど」
「そうかな、余りよく覚えてないけど、でもお前外食があまり好きじゃないじゃないか」
「そうね、嫌いじゃないのよ。真一が外食すると偏った食べ方するから」
「俺のせいだったのか、」
「知らなかったの、いやだ分かっているのかと思ってた」
「そうかごめん」
「もう良いよ」
駐車場に着くと俺はドアを開けて待つと敬子は乗る前に軽くお辞儀をし乗り込む
ドアを閉め運転席に乗り込むとエンジンを掛け上着を脱ぎリアーシートに置くとシートベルトをして走り出した。
車を環状二号に乗せ新横浜に向けて走り出す暫く走ると新横浜駅の横を通り過ぎ少し走ると第三京浜羽沢の入り口がありそこから乗り込み第三京浜の終点で横浜新道に乗り新保土ヶ谷まで走りそこで今度は保土ヶ谷バイパスに入り東名高速道路の横浜町田に向かい東名高速道路に乗り御殿場で下り乙女道路に入り芦ノ湖まで行きそこから熱海にぬけ戻りは海沿いの道で帰ることにしているこのドライブコースに合う曲を次々に流しながら走る途中のパーキングや休憩場で休み休み走る。
マンションに帰って来たとき時間は4時半近かったのでそのまま敬子も泊まっていくことになった。
昼少し過ぎた時間に目をさまし敬子を家まで送っていった。
それから3日の間、敬子はマンションに来る事はなかったが4日目の夜に電話が鳴った。
「もしもし竹内です」
「私です。敬子です」
「どうしたの、あれから来ないからどうしているのかと思って、電話しようと考えていた所だよ」
「うん元気だけど、真一は ちゃんと食事している」
「おう、食べないと仕事に成らないからな、へろへろで車に乗れないからな」
と言うとなにやら、敬子の後ろが賑やかだ。
「ごめんね、今チョット賑やかなところに来ているんで」
「何処にいるんだ」
「それより私田舎に帰るね。お母さんが体調崩しちゃって入院したから」
「本当かよ、具合どうなんだよ」
「それが、あんまり良く無いらしいの」
「そうか、判ったよ気を付けて行って来いよ」
「うん、それでね本当に電話で悪いんだけど、私、多分、もう、この街に帰ってこないと思うの」
「えっ、なにどう言う事いきなり言われても」
「あのね・・・・・・・・・・・・・・ごめんなさい私、父がいないの知ってるよね、しかも兄弟居ないし、それでもお母さん、私がこの街に出ることを許してくれたのよね。本当は寂しいのに・・・・・・・・・」
「もしもし敬子判るけど、それならお母さんこっちに連れて来いよそれで問題ないと思うけど」
「多分無理です。おかあさんは、あの土地を離れないと思いますごめんねそう言ってくれるの判っていたんだけど」
「意味が分からん、帰ってこないなんて本当のこといえよ」


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