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作品名:スノーキャンプ 作者:結城 健三

第31回   ウインター・ライフ
翌日、山下吾郎の店,キッチンGOROに朝早くから来て仕込みを始めた。
食材の発注は、この山下がしていて今日納品されることになっている。
それを待ち受けて、下処理をし冷凍する物は凍らせる。
これが、意外と大変で二人で必死に作業をしても、丸一日掛かってしまった。
やっと出来上がりホールの椅子に座った時、時計が10時を過ぎていた。
「やっと終わった、毎年のことですがありがとうございました」
「竹内さん、いつも言うけど今の仕事で食えなくなったらいつでも言ってくれ、仕事なら一杯紹介してあげるから、それだけの腕が有れば何処でも喜ばれるから」
「その時には、よろしくお願いしますよ」と、言うとロックグラスに氷を入れフォアロゼスを注ぎ、俺に渡し
「しかし、毎年頭が下がるよ。みんなの世話をして疲れるだろうに」
「そんな事でもしてないと、暇持て余して死んじゃうよ」
「はははははははは貧乏性だな」
「そうかもね」
「今日は、1人で来たけど彼女は、仕事か」
「いなくなったよ」
「どう言う事」
「別れられた」
「早い話が、振られたって事」
「そうですよ」
「そうか、・・・・・・・・」
「なにかあった」
「竹内さんには、申し訳ないんですが、俺、彼女に結婚を申し込みしようかなと考えているんですよ」
「それって、プロポーズって奴ですか」
「まあそうとも言うかな」
「やるじゃぁ、ないですか。相手は去年連れてきた、えっと名前は確か由香利さんだっけ」
「そうよくおぼえてるな」
「それでどのタイミングでするんだ」
「そうですねどの時が良いんですかね」
「初日の出の時とかは」
「やっぱりそれが良いですよね」
「判った、協力するから頑張れよ」
「そう言って貰えると何だか、勇気が湧いてきたよ」
「それじゃぁ、前祝いと言うことで」と、グラスを差し上げて
「おめでとう」と、言うと飲み始めた。


12月27日、今日車を取りに行く予定でいたのだが、朝早く由衣が電話を掛けてきて、
「私、今日から休みなんだけど、今から逢えませんか」
「俺、今から車を取りに茨城に行くんだけど、どうだい一緒に行かないか」
「なにで行くの」
「電車で、行くんだけどどうする。」
「あのう、お願いが有るんですけど、」
「何だ、頼みって」
「もう、キャンプの用意済んだんで手伝いに行きたいんだけど」
「それはありがたいけどそれで、お願いというのは」
「荷物を持って行くから、止めてくれないかなそうすれば遅くなってもそこに泊まれば面倒なこと無いでしょ」
「それは良いけど、大丈夫か」
「なにが」
「俺、みたいな狼の前に生肉置いたら責任取れないぞ」
「狼ですか、私動物を手なずけるのは上手なんですよ」
「じゃあ、今から迎えに行くよそれで良いかな」
「はい、よろしく」と言うことで由衣を迎えに行き戻ってくると、直ぐに家を出て駅に向かった


昼を、少し廻った頃車を受け取り運転しながら
「この車凄いね。一番後ろに応接室が付いてるなんて」
「結構面白いよ、ここのオーバーヘッドコンソールなんて俺が特別に付けてくれと頼んだものに、コンポを取り付け無線機も埋め込んであるし、このシートも特注品だし、冷蔵庫は付いてるしシャンデリアはついてるし豪華使用だろ。」
「そうね、これで幾ら位するんですか」
「聞いてどうするの、結構するよ」
「やっぱりね、でもどうしてこんな高い物買えるんですか」
「それはね、どうしても知りたい、教えてあげるけどそれを知ると大変なことになるよ」
「どんな、」
「知った人は必ず俺と付き合うことになる」
「はははは、何それ」
「確かにみんなの知っている仕事だけでは、この車は買えないよ。俺、実はマンションを持っているんだそれで、みんなの知ってる仕事しなくても大丈夫なんだ、ちなみに山梨に山も持ってます。」
「本当に、持ってるの」
「本当さ」
「それが、秘密なの」
「知ってしまったね、これで君に対してもう遠慮しなくて良いんだな」
「はははははは、マジで」
「今晩、爆発するぞオー」
「なに馬鹿な事言ってるのそんな事したら刺すからね」
「怖いナー」
それから1時間後、マンションの前に付けた。
直ぐに部屋からキャンプ用の荷物を積み込み次にロードの前に付けた。
従業員が、全員出て来て
「これですか、キッチンカーて大きな」と、言って近づいて来た所に俺と由衣が下りて行くと
祐二が来て
「竹内さん、こいつですか立派なものですねキャブの方見て良いですか」
「構わないけど、汚すなよ」
「判ってますよ」次にオーナーが来て
「これか、とにかく中を見せてくれ」と言うので厨房の方に入り口を開け中に入り電気をつけた。
「これは凄いな、これなら良い物が、出来るわ」と一つ一つ開けてみていくそして
「この扉は」と、聞くので
「開けてみて下さい」と、言うとそろりと開けて
「何だここにはソファーがある」
「ここは一般的にはこちらのドアが無くてカウンターが、付いていてこちら側にドアがあって外から乗り込むテイクアウト用の待合室ですがそれを改造して貰いました」
「なかなか良いなこれ」
「このソファーはベットにも成ります」
30分後、一度ショップの中に入り
「これから、食器と調理器具を積みに行ってきます」
「そうか、俺も行くよ」と立ち上がり俺達の後を付いてきた。
トラックを止めている駐車場に行き中から食器と調理器具を出し積み込んだ


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