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作品名:スノーキャンプ 作者:結城 健三

第20回   ミッドナイト・ランナー
奴の車は、ボンネットの上にあるエンブレムは跳ね馬のマーク間違いなくフェラーリF355ベルリネッタ 排気量 3495CC 総重量1440kg ホイルベース2450mm ミッドシップエンジン 6速マニュアルシフト 一見したところ弄っているのは、エクゾーストパイプを交換してある程度だろうと予測した。
スタートラインに並べて待っていると隣の車がブリッピングするたびに吐き出される音にはかなり参る、うるさいのだ。
そこに吉岡が地図を持ってやって来て
「コースはここからスタートして31・65km先のテニスコートの前の道路の真ん中にパイロンが置いてあるそこでターンしてここまで戻ってくる。」
「もう完全に頭に入ってるよ早くしてくれ」
「判ったもう少し待ってくれ」と言ってとなりに廻っていくと同じ説明をしているらしい終わると吉岡は2台の車のヘッドライトの向こうに立った。
腕を振り上げたそして大きな声で
「5」「4」「3」「2」「1」「スタート」と怒鳴るが腕の方は「1」で振り下ろしていた。
その筋肉の動きで俺は、4000回転でクラッチミーとしてロケットスタートをした。
それを見た野上は、慌てたアクセルを吹かした所でクラッチを繋いだのだタイヤはグリップを失いスモークを吹き上げた。
それを横目で見ながら吉岡の直ぐ横を駆け抜けた。
野上はアクセルを少し戻しやっと走り出した。
俺が先になり1つ目のコーナーが迫ってきた。
ブレーキを遅らせ、ガツンと効かせクラッチを切りシフトダウンしハンドルを切ると同時に、クラッチを繋ぎアクセルを入れるこの一連の動きを、コンマ数秒で終わらせてドリフトをすると、アクセルでコントロールしながらヘアピンを抜けていく。
短い直線に続き、次のコーナーが見えてくがここも先程のコーナリングと同じように、走り抜ける。
このコーナーにも多くのギャラリーが見学している。
その後、少し長い直線になりその後にS字コーナーになるがこの時、俺のテールに野上が食いついてきた。
「さすがにミッドシップ車だバランスが良いや」と、感心しながら走り抜けようとして、ドリフト状態になっている俺の車の横50Cmに並びながら走る。
しかし、安心できるドライビングでないので、次の直線で先に行かせた。
ここで、奴を完全に引き離せなかったのだから、未だ幾らでも抜く場所がある。
その場所に、行くまで様子を見ることにする。
様子を見ると言っても、ただ後ろに居るだけでは無いすきあらば抜くぞの姿勢を見せプレッシャーをかけ続ける。
コーナーギリギリまで、入り強烈に効くブレーキに俺の全てを託し走りに気合いを入れた。
それから、7っのコーナーをプレッシャーかけ続けて来た。
少し長い直線の先に、道路の真ん中に赤いパイロンが、立っているのが見えてきた。
先に野上が、スピンターンで戻っていく、俺の横を通り過ぎていくとき俺の顔を見て余裕を噛まして、ニヤリと笑いながら走り去った。
俺はパイロンの所でアクセルターンでギャラリーに片手をあげて廻った。
ギャラリー達は大喜びで騒いだ。
直ぐに切り替えて戦闘モードに突入した。


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